武田三代　信虎・信玄・勝頼の史実に迫る （ＰＨＰ新書　１２７６） 平山優／著 PHP新書の本

武田氏研究で有名な平山先生の著作です。これまで武田晴信ー勝頼期の本は多々ありましたが、信虎期から書かれた本は無かったような気がします。平山先生の著書は、毎度のことながら、情報量が多く、初学者には少し難解な内容となりますが、読み返しながら読むと、大変、勉強になります。平山先生の知識量の多さに脱帽です。

この本を読みますと、武田家の内情もかなり複雑なものがあります。 武田家が滅亡したのも、武田勝頼と云うよりも、先代の武田信玄の(特に後半の)外交政策が、余りにも不味かったのではないかと思いました。

非常に細かく三代に及ぶ細かい歴史が書かれており、わかりやすいです。前書きでは、武田家の初代からの系譜も説明されているので、信玄のみに興味がある方でも楽しめる一冊だと思います。

甲陽軍鑑などで隠されていた信虎公の業績が明かされた感じがします。楽しく読めてわかりやすかったです。甲斐武田氏の興亡に興味がありましたので、購入しましたが正解でした。

戦国武田家の通史としてよい本です。特に信虎期を掘り下げた物として、私には新鮮でした。同時に甲斐という立地における、武田の限界を垣間見た思いです。

著者が武田に精通しておられ、事、詳細に描かれているのが好感が持てます。信玄の事は良く知られていますが、あまり知られてない信虎の話は有難いです。

武田氏といえば平山さん。 個人的には、信虎の記載が今まであまり知らなかったので、特に面白かったです 武田氏がさらに好きになりました。

武田三代の書物は色々とあるが、この本は非常にわかりやすく3人の状況が書かれており、歴史が苦手な人でも読みやすいと思う。

なかなか読みきるのに時間がかかってしまいたしたが、歴史の勉強になった気がします。