ＬＩＦＥＳＰＡＮ　老いなき世界 デビッド・Ａ・シンクレア／著　マシュー・Ｄ・ラプラント／著　梶山あゆみ／訳 ノンフィクション書籍その他

確かに難しく、理解するのは容易ではありませんが、飾らない正確な描写と、どこかユーモアに富んだ文章で、すぐにこの世界に引き込まれました。 年甲斐もなくお恥ずかしい話ですが、この本を読んでまさか目頭が熱くなるとは、想像もしていませんでした。 あくまでもご自分の仮説だという謙虚な執筆スタイルと、その仮説を裏付けるかのような実験や、事例証拠の記述が相まって、 独特の世界観を作り出しています。 本の価格を遙かに上回る興奮と将来への希望、そして感動と、執筆に費やされた時間への感謝、ここ数年で一番感動できる時間でした。 しかも読み返す度に、記憶にも焼き付いていく事への満足感。 多くの人に読んで欲しい究極の1冊になりました。

簡単に全部を読破できないので、途中経過の感想です。人生100年時代の食生活について驚きのコメントが多数。普通なら信じられないような話ですが、昨年夏に入院した経験からなるほどと思える点があります。大腸の炎症で10日間食事を取れず点滴で生きていました。意外と空腹感もなく、歩いたりできました。もともと下痢で特に食べ過ぎると途端に下痢になりますが、食事量を7割くらいに抑えればそんな不安もなし。ハングリーな状態に置いた方が長寿遺伝子が活発になるのは納得がいきました。食べることは楽しみではあるものの、健康で長生きを考えると、食生活の見直しは必須ではないかと思います。

背景知識がある方であれば、スムーズに読めるのかもしれませんが、全くの知識がない状態で読んだ場合は1度で理解するのに時間がかかる方もいらっしゃるかと思います。 ただ本書を通じて、未来の医療分野がどう変わるか，生き方と生活の仕方をどう意味づけるか等、考えさせられるテーマが多く専門書としてはもちろんですが、指南書としても活用させて頂きました。

人生１００年時代という言葉は聞いてはいましたが、単に幼児死亡率の低下や病院等の設備の充実のみにとどまらず、人間の本質部分に係る改変にまで、じきに手に届きうるところまで来ているという話には驚かされました。未来は、想像もつかない世界であると改めて認識させられました。

特別な基礎知識が無くても読みやすく書かれていて楽しめます。これから数年で老化に対する情報が格段に増加すると予測される中、読んでおいて損はないと思います。NMNに対する治験での評価がリアルタイムで更新される世の中の状況も、興味を持って捉えられるようになりました。

ソフトカプセルは飲みやすい。1回1カプセルのようですがいろいろデータを調べると1日500㎎まではOKとのことでしたので 今は1回2カプセルを朝晩2回（２５０ｍｇ）飲んでいます。 効果は嘘みたいですが耳鳴りも収まり効いています。大満足です。

老いが自然のことではなく病気だったとは…この一言に尽きる本ですが、それがデータで示されてるいることにもちろん意味があるのだと思います。ハーバードでの最新の研究、まだまだ人間が当たり前と思ってたことが覆ることがあるんですね。

内容的に最先端の医学、特に遺伝子の情報が凄いと思います。単に内容を理解するだけではなく、それを踏まえて臨床に応用出来る可能性が非常に高いです。 また、今回のコロナ禍の様な今後感染症が起きた場合の根本的な対応策にも

健康に関わることが本当に細かく書いています。かなり分厚い本で難しいことも書いていますが、老化、健康など必ず必要なことが書いています。読むのに、本当に時間がかかりますが、毎日楽しみながら、読んでいます。

すごく勉強になった一冊でした。老化を病気だと考えて、しかもその病気は治療することができると夢のような話しですがこの本はそれができると言っていった。福祉業界で働く人にはとてもお勧めです。