京大おどろきのウイルス学講義 （ＰＨＰ新書　１２５７） 宮沢孝幸／著 PHP新書の本

大学での入門的なウイルスの講義の教科書的な内容です。 学問全般に言えることですが、まだわかっていないことが沢山あり、当然ウイルスに関しても分かっていない事はたくさんあります。本の中に「分かっていない」「推測である」「仮説の段階」「立証されつつある」などの記述があり、筆者の誠実な面が現れています。 また、時間軸で論理を展開しているのも科学者としての誠実さを感じます。 詳細なウイルスに関する知識を求める人には向いていませんが、入門書としては非常に分かりやすい内容と、記述のされ方だと思います。

この方はウイルス学専門の獣医。鳥類、哺乳類のウイルスに関しては、この方より詳しい方はいないんじゃないか、という方です。人間は哺乳類。鳥インフルエンザとか言うじゃないですか。だから、新型コロナウイルスに関しても、これを読めば一目瞭然です。114ページにはアストラゼネカ製ワクチンの問題点が詳しく書いてあります。日本では接種されていませんが、こんな不都合も隠されてしまう、ってことがよく分かる一冊です。

専門的な部分は少し難しく感じましたがウイルス全般の知識や新型コロナに関してとてもわかりやすかったです 宮沢先生は獣医でありウイルス専門の研究者なので人間の医者と違う視点が書かれおりとても参考になりました 医者＞獣医のような考えが日本の場合あるのかもしれませんがウイルスに関しては逆で獣医＞医者なのかとテレビに出演している専門家がいい加減なのがこの本により良くわかりました

新型コロナウイルスにのみスポットを当てた本が乱舞していますが、この本はそうではなく、ウイルスの本質や様々な効能など、単なる害となるウィルスばかりではないことをせつめいしてくれています。生き物の進化、盛衰にもウイルスが役割を果たしていることを知って、面白いと思った。

ウイルスの話から、人類・生物の進化、ミクロの視点から何億年といった天文学的な視点で、壮大なスケールに発展するねが凄いと思います。著者ご自身の考察を交えながら、最新の研究の内容を分かりやすく事実を淡々と説明されていて、とても説得力があります。視野が広がる一冊です。

多岐に渡るウイルスとの共存と我々の進化についての話は面白いです。今は人間に関係ないように思えるウイルスの基礎研究がいかに大切がわかります。医学系でない著者だからこそ、様々なウイルスの性質（良いところも悪いところも）が分かり、新しい発見でした。

ウイルスとは何かという難しいテーマを万人に分かるような優しい言葉で説明してくれている素晴らしい本です。コロナのことも少し書かれていますが行間を読んでいくともっと深く理解できるような、そんなふうにじっくりと読んでほしい本でもあります。

全世界で猛威を振るっている新型コロナウィルスだけでなく、人類とウィルスとの戦いの歴史等を学ばせてもらいました。戦うにはまずは相手をしっかり知るところから始めたいと思い、購入しました。なるべく多くの人に読んでもらいたいと思います。

テレビで宮沢先生のお話を聞いて、是非読んでみたいと思い注文しましたら、さっそく届いて面白く読ませていただきました。 今後もどうぞこのような本の紹介もお願いいたします。ありがとうございました。

マスコミやネットから流れてくるウイルス学はヒトから見て有害か無害かである。しかしながら動物間で感染させる有無は異なる。獣医から見たウイルス学が書かれていて広い視野で観れる