細野晴臣と彼らの時代 門間雄介／著 ミュージシャンの本

ミュージシャンとして不動の地位を築いている細野晴臣が、若き日には悩んだり、迷ったり、様々な紆余曲折を経て今に至る、その過程を知ることで、人間細野晴臣、そして彼の生み出す音楽への興味が、更に深まりました。周辺のミュージシャンとの関わりも、ストーリーで読むと、とても腑に落ちます。細野さんの個人史てありながら、日本のポップミュージック史として楽しめます。

細野さんともなると生い立ちから功績まで、何冊もの本にまとまっているので、もうお腹いっぱいかなぁと思いました。他のお買い物の還元もあり遅ればせながら購入。でも自分が知らないエピソードが出てきたり、時は動いていることが如実に思い知らされたりしてなんとも言えない気持ちにもなりました。

ラジオや書物で大瀧詠一、山下達郎サイドから見た日本ロック黎明期からの歴史は知っていたが、朋友細野晴臣からの歴史はまた違う角度で面白い。 また、登場人物が超有名、有名人だらけで驚嘆。 後20年もしたら、朝ドラにすると面白いと思う。

帯裏面の「もう語ることないです」の通り、細野さんの音楽活動にまつわる話が、事細かに書かれており、読み応えがあります。とくに、エイプリルフール→ヴァレンタインブルーの辺りは、怒涛の物事の流れがあって、胸が熱くなります！

数々の名作を残してきた細野さんの、若き日の交友関係が現在に繋がっていて、その細野史を丁寧に追いかける取材力と文章構成に引き込まれました。細野さんは言うに及ばず、筆者の門間氏もすごい！

丁寧な取材に基づいた、誠実な評伝ですが、これまで発表された書籍や雑誌の内容と比べて大きく変わるものではありません。新たな事実も、ビックリするようなものはありませんでした。

細野晴臣さんについては、本、レコード、CD、DVD等購入してきました。 本を1冊選べといえばこれかな。 時間軸も分かりやすいし、周りの人達のエピソードども楽しい。

細野が活躍した（今もしている？）時代の風景や同時代の個性あふれる人達が興味深い。 現在もシティポップの基礎を築いた人達が勢ぞろい。大瀧詠一が生きていたらと思う。

YMOで存在を知ってから、断片的に認知してきた細野さんのことが線でつながりました。大変よくまとめられており、読みやすくあっという間に終わってしまった。

いつもこちらのストアを利用させて頂いてます。 発送までがとてもスムーズで、対応にも満足しております。 今後も利用したいと思います。