李王家の縁談 林真理子／著 日本文学書籍全般

佐賀・鍋島藩の最後の藩主・鍋島直大の娘・伊都子は梨本宮に嫁ぎ、方子、規子の二女をもうける。大正時代に入り、方子は皇太子の妃候補にも上がったが、それはならず、母・伊都子は、李王朝の王世子との縁談を思いつき、それを推し進める。時代は大正から昭和へ、そして太平洋戦争敗戦後、臣籍降下により、皇族は平民となる。伊都子の遺した日記を基に、皇族の生活と生き残りをかけた闘い。優雅に水を切る白鳥の水面下の激しい動きさながらの愛憎劇。伊東潤さんの「威風堂々」で鍋島公の先見と冷静な判断が描かれていたのを思い出しながら読み進めた。 明仁皇太子と美都子妃の婚約発表を見て慨嘆する一節で締めくくられ、時代の流れを感じさせつつ、皇族の婚姻の難しさを語る１冊。

梨本宮伊都子妃の目で明治から昭和を見るのは新鮮でした。文章は林真理子さんらしい読みやすさ。会話が多いので場面が目に浮かぶようです。 李家の住んだ紀尾井町のクラシックハウスや渋谷のあちこちの土地を今までより少し親しみを持って眺められそうです。

梨本宮伊都子妃の日記（史実）を読んでから読みました。林真理子さん解釈で物語が成り立っていて、少し自分とは捉え方がちがいましたが、方子妃の縁談の成立を完璧に物語化してあり、実際の方子さんの最期の穏やかさに寄り添う物語で面白かったです。

林さんの小説をよむのは初めてです。戦前の皇室、華族は 特別な世界であり、興味がありました。この本を見つけ、 丹念に調べられた資料に基づき書かれているとの書評があり読んでみたくなり購入しました。読んでいくのが楽しみです。

直ぐに到着しました。 明治から昭和戦後までの皇族としての思惑、縁談の進め方や、生活ぶり等が様子がよくわかり良い本でした。 今の皇族の立場や心持ちが、昔とは違い全く別物に感じました。 今は本当に開かれた過ぎた皇室ですね。

黙々と読みました。予想していた内容とは少し異なりましたが、読書というものはそんなものなので、いい本に巡り合えたと思っています。次回の林真理子先生作に期待しております。ショップの対応も迅速で満足しております。

フィクションでも現代の階級社会に通じる。 本当によく調べて執筆されていて、いつもあっという間に読みおえる。 日韓の婚姻など一見厳しい表現もあるが、戦争中の日本の傲慢さを客観視出来良かったです。

林真理子さんの小説は大好きで楽しく読ませてもらってきましたが、歳を重ねるにつれ、重みのある歴史物等を書かれるようになられたようです。大変興味深く読ませていただきました。

注文してから届くまで少し時間がかかりました。在庫の問題かもしれません。梱包はちゃんとされてました。ポイントも使えたので良かったです、また読みたい本が有れば注文したいです

注文して一週間強。ようやく届きました。 遅いなぁと思ってたらお店は北海道。当方九州。 丁度雪酷い時期だったし、だから時間がかかったんですね。 無事届いた事を感謝します。