スマホ脳 （新潮新書　８８２） アンデシュ・ハンセン／著　久山葉子／訳 教養新書の本その他

作者はアンデシュ・ハンセン　スウェーデンの精神科医です。 ①スウェーデンでは、大人の９人に１人以上抗うつ剤服用している。 ②先進国のほとんどで、睡眠障害の治療を受けている若者１０年で爆発的に増え続ける。 ③若者に睡眠不足と孤独感、うつ病に悩んでいる。 ④スマホ依存症になると若者の集中力、判断力、注意力、決断力が落ちる。 ⑤スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響。 ⑥スティーブン・ジョブズ（アップル社創業者）　うちでは子供たちがデジタル機械を使う時間を制限している。 ⑦デジタル時代時代のアドバイスなど 非常に解り易く根拠と説明をして有り、日本だけではなく、全世界での若者の集中力、判断力、注意力、決断力が落ちている という警告と対処方法として「運動がいい」というアドバイスに救われました。

スマホが脳に与える影響が書いてあるけど、それ以上に、 人間にとって感情とはなんなのか？ 本能とは？など、哲学的ともいえる内容が、原始時代の人間の進化や遺伝子の話で説明してあってとてもしっくりと納得できた。 まだ研究途中で、あくまでそうではないか、という話も多いけど、可能性を感じた。 スマホの話以外でもお得な話が多かったので高評価です。 ドーパミンやセロトニンの話など、この本をきっかけに用語を調べてみようとも思えた スマホに関して言えば、 まだわからないこともおおいから ほどほどいい距離で付き合うよう気をつけようと思いました。

まえがきで著者が端的に（しかもゴシックで）記しているように本書のメッセージは「人間の脳はデジタル社会に適応していない」であろう。その論証に多くの頁が割かれている。確かにこれだけの情報を処理するのは、人類史上かつてない事態でもある。また別の視点でいえば、GAFAなどはそうした人類の脳の仕組みを利用し、多くの利益を生み出している。ネットフリックスで見ることができる「監視資本主義」の中心点もそこだ。自分がどれだけスマホ脳になっていたのかに気づき愕然とした。

第1章から第10章まで区切りの良いテンポでスラスラと読めました。ただ章の途中でそれまでの文章の流れをブッタ切って、いきなり囲みのコラムが12回も登場するのには、せめて章の終わりに持ってきた方が良かったとおもいます。「デジタル時代のアドバイス」と称して、本書のまとめが6ページに要約されているのには拍手。ここだけ時々読み返すだけでも本書を読んだ効果が持続すると思いました。

長年の不定愁訴の原因を理解した一冊 子供の頃より僅かではあるが身体が悪く年を取るにつれどんどん悪くなっていき、様々な症状出現 睡眠食事リンパ喘息ドライアイ等々あげればキリがありませんでしたが、本書よりその原因が運動療法と理解して、服薬療法などの軽減治療、短期的な治療ではなく多くの不定愁訴の根幹になっている運動療法を見直すことが根治治療になる教えてくれた一冊

スマホの買い替えを検討していたときに、ハンセン先生の最強脳を読んで興味を持ちました。ちょうど長年使っていたスマートフォンを買い換えることを検討していましたが、しばらく見送ることにしました。その後に円安になってしまい、当時に買い換えた方がお得だったのですが…。スマートフォンだけでなくデジタル全般との付き合い方を見直す良いきっかけになりました。

わたし自身がスマホ依存症になっているのではと感じ、心配になり読んでみようと思いました。到着後早速読みました。 とてもわかりやすく説明されており、すごく納得しました。 このままではいけないことがはっきりわかったので、少しずつスマホと距離を置きたいと思います。スマホと出会ってなかった頃の時間の使い方を1日も早く取り戻したいです。

生活に欠かせないスマホ。検索やSNSなど便利な機能がたくさんある反面、個人情報の漏洩やSNSでの誹謗中傷、スマホ依存等読み進めていくうちに自身もスマホに依存していると思った。まずは自宅にいる時はなるべく見ることをやめてみようと思う。そして子供へスマホを持たすか迷っていましたが、もう少し様子をみて検討します。

子供に読ませようと思って購入しましたが、なかなか手に取らないので、私が先に読み終わりました。 調査結果を元にした考えが色々と書かれてあり、予想はしていたものの納得するような内容が多かったと思います。 子供の学校の先生おすすめの本にもなっていたので、是非、うちの子供にも読んでみて欲しいです。

スマホが、脳に与える影響を、ハンセン氏独自の仮説を元に推測している箇所が、多くあります。 その仮説は、私にとっては、納得できるものだったので、面白く読み進むことができました。 今、ハンセン氏はいろいろな本を書いていらっしゃいますが、それを読んだ後にこの著書を読んでも、面白いと思います。