競争の番人 新川帆立／著 日本文学書籍全般

白熊楓は警察官志望だったが、母が反対、公正取引委員会の審査官となった。同僚の小勝負勉は東大在学中に司法試験に合格、ハーヴァードで学んだ後、審査官となった。この対照的な二人がホテルのブライダルに関わる不正を審査する過程で、自殺した男性や、刺されて重傷を負った男性などの事件が続発する。空手が得意だが、人を信じやすく負い目を感じやすい楓と、抜群の頭脳を持つ勉が失敗にめげず真相を追っていく過程をコミカルに描きつつ、強者が弱者を利用して暴利をむさぼる構図に対する批判や社会正義への言及など、バランスの良い読み物。 「みんな巨悪を怖がっている。どうにかしたいけど、縄をかける人がいない。ヒーローはいない、この世は理不尽だって言って、斜に構えて、正義をまっこうから唱える人を馬鹿にする。」(p.282)」

「元彼の遺言状」を読んでから、新川帆立先生のファンになり、全て読んでいます。今回は公正取引委員会が舞台の物語です。公正取引委員会という機関があることはなんとなく知っていて、またニュースで目にしたりしていましたが、初めて公正取引委員会の仕事の役割、大切さを知ったような気がします。最後までハラハラドキドキですがあっという間に読んでしまいました。なんとなく続編があるのかな、というかあったらいいなと思いました。

いつもお世話になりありがとうございます。 最近、本屋さんの閉店も多く近くでの買い物が大変です。 本が好きなのでタイトルにつられて購入しました。 今後ともよろしくお願いいたします。

この作品も面白く読みました、作者が気に入ったので新作が出ればすぐ買います。早く次の話が読みたいです。

人気作家の新作で興味があったので購入しました。楽しいミステリーで面白かった。