実力も運のうち　能力主義は正義か？ マイケル・サンデル／著　鬼澤忍／訳 哲学、思想の本その他

考えるには大変に有意義な一冊。 能力主義に偏執すると、社会コミュニティの維持に困難をきたすことを示しながらも、公正で公平であることの意味を問う。 成果主義ではなく、能力主義。 他者より優れていることを示し、自身が勝者たるに相応しいのは、全て自分の努力であるとする点。 本書に従うならば、個人では抗いがたい収入格差があるなかで、努力したとして、お金で地位や資格とりわけエリート大学に入れる実情もあるなかで、真に公正で公平な進学や就職の機会は担保されているのか？ 金があれば(それなりに努力はいるだろうが)エリートとして学歴も就職も収入も他者よりいい、つまり能力がある者として社会で生きていくのは是か？ 天賦の才や、偶然、他者の支援、などは全く関係ないものとしてよいのか？ 能力主義の先には、我々に何があるのか。自問自答を重ねていく本書はオススメしたい！

よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。よかった。

米国においてポピュリズムの台頭を招いている真因を、懇切に分析提示している。能力主義、学歴偏重がもたらすエリートの傲慢さの事例は、具体的で生々しい。改善の方策は、驚く程簡潔明瞭に記されており納得性もあるが、実行にあたって生じるであろう軋轢とそれを乗り越えるプロセスについて、更なる講義を求めてしまうのは、私が怠惰な読者だからだろうか。いや、きっとサンデル教授が好きだから。

先程届いてプロローグだけ読みました。 最近のことを書いているからか、最初からトランプさんやバイデンさん、この今のパンデミックの事から書き始めていて、とても入りやすい内容です。 ニュースの特集でこの本に出会って、すぐにポチッとしたのですが、リモートと緊急事態宣言下のホームステイでお家時間が増えているので、この本を読む時間にしたいと思います！

妻の依頼で購入。妻曰く、「実力も運のうち」はまるでアスリートの名言みたいでカッコいいと思い本を購入した。 マイケルサンデスは、政治、哲学の教授ということで、オバマ、トランプ、パンデミック、教育、子供の人生を能力主義成功に向かわせ管理する親など身近な題材で、自らの道徳、政治、哲学の大きな問いを投げかけられ考えさせられた本であった。

価値について考えさせられる。能力だけではない。その人の価値とは見えるところだけではない。できることだけではない。やさしさ、思いやり、心遣いなど。財務官僚のような能力があっても、保身や国家のために国民にうそをついてしまう人は能力はない。

中々のボリュームでしたが最後まで読めました。 実力だけではない、そもそもスタートラインが違ったり、学ぶ環境が違ったりで、本当に実力だけではないと思います。親の収入で違いますよね。何とかならないか、考えさせられる一冊でした。

読みやすく、資本主義がもたらす価値観を、道徳的な観点から計ります。視点は優しさに満ちており、言ってほしい事を代弁してくれるような描写が多く私は嬉しかったです。 甘すぎる詭弁という人も多いと思います。

久しぶりのマイケル・サンデルでしたが、やはりすごく内容は難しかったです。それでも現在の民主主義社会国家の課題は伝わり、社会的成功者、国、組織に対して考えるきっかけになりました。

とっても良いです。毎月本をいろいろ購入しております。とても勉強になる内容です、面白いです。他の著作も読みたいです。ショップの方は親切です。お勧めです。非常に良いと評価します。