さよならドビュッシー （宝島社文庫　Ｃな－６－１） 中山七里／著 宝島社文庫の本

切なかった。最初から計画してた殺人でもなく、こんな状況だって偶然の事やのに。 音楽は詳しくないので、この本の中で譜面通りに演奏するのはもちろんやけど、作曲家のこの曲に対する意図を考え、自分ならこう考え弾いて、 みたいな、そういうのが出てくるねんけど、全く入ってこんかった。 もしかしたらこの本は面白くないかもと思ったら、犯人がわかりわかりはじめ、 最後に真犯人がわかった時には、衝撃を受けた。 ただ犯人に衝撃を受けただけじゃなく、私が完全に騙されてて、ちゃんと伏線回収されて、でも、その伏線がどこに出てきたのかも思い出せず。 という感想やけど、この本の最後は、犯人の悲惨な状態ではなく、音楽を通して上を、前を向いていくような締めくくられ方をしてて、 何かよかった。

中山七里氏。最近、知った作家さん。ミステリ－小説とか。 ピアニストを目指す香月遥が主人公。探偵役は、ピアノ講師の岬洋介。凄い秀才の設定。 作者が、音楽の素養が多い様で、曲想の表現文体が多い。クラシックに造詣が深く、しかもピアノ曲に なじんでる人でないと煩わしい感じがする。スト－リ－は、意外性が有り、それなりなのだが、やや 無理筋の感、否めず。ミステリ－だから良いか。

中山七里さんにハマって文庫本を買い漁っています。 デビュー初期の作品で「このミステリー」大賞を受賞している。ピアノ演奏の描写が素晴らしく引き込まれます。そして、最後にドンデン返し。やられた！って感じ。全く予期せぬ展開に読後感サイコーです。

中山七里の作品は「どこかでベートーヴェン」を読んで、面白かったのでまとめ買いしました。予定より早く買っていた本を読み終えたので、年末年始に読む本がなくなったために購入しました。この年末年始はどこにも行かず、本を読む時間が楽しみです。

中山七里さんの作品は、以前、映画になった原作が最初で、それからいろいろ読むようになりました。こちらのシリーズも気になっていて、やっと読みました。つい、物語の中に引き込まれて、どんどん読み進めてしまいます。続編もぜひ、読みたいです。

音楽家シリーズの続編で、ピアノの知識やそれに関わる 事件だけど心温まる作品です。中山さんの本はどれもひとつの事を詳しく書いてくれているので、勉強にもなるし、感動もできるし、事件の謎もとけるしで、すべてにおいて良い作品だとおもいます。

中山七里さんに初挑戦。文章は音楽的な表現もあり、ちょっと共感できないというか、集中できないというようなところがありましたが、最後は。そう来たか！という感じで人気が出るのがわかりました。とりあえず、シリーズは制覇します。

中山さんの本はよくシリーズ毎にハマるんですが、こちらのシリーズも好きで購読してます。 他のシリーズや昔の作品にも登場してたりするので、気になって結局、ほぼ全作品見てると思います。 それだけ面白いんですよね。

読んでいて音楽が聞こえてきそうなくらい、演奏のシーンの描写は凄いです。 犯人の動機がわかって、そこまでしなくても…という気持ちと、だからなんだ…という気持ちと両方あるが故に切なさが倍増！

ミステリーと音楽により飽きないストーリー。 予想がつかない衝撃のラストでした。 是非ドビュッシーの曲を聴きながら読んでほしい作品。