日本の喜劇人　決定版 小林信彦／著 演劇関連の本一般

本書が「決定版」と銘打っているのは、過去の作品「日本の喜劇人」「日本の喜劇人２（「植木等と藤山寛美　喜劇人とその時代」に伊東四朗の項を加筆した文庫版の「喜劇人に花束を」を改題したもの）」をひとつにまとめ、更に今の時代に合わせ加筆・修正をしたものだからで、まさに小林信彦さんの集大成と言える一冊です。1972年に最初の単行本が発刊されてから何度も加筆・修正されているので、最初は古川緑波や榎本健一から始まり、2021年初版の本書には大泉洋にまで言及するという幅の広さです。個人的には特に藤山寛美について現在そこまで厳しく生々しく述べられる人は他にいないなぁ、と思いながら読ませてもらいました。分厚い550頁を超える大作ですが、一気に読めてしまうほどの面白さです。

昔からの愛読書です、新しい内容や筆者の最新インタビューが加わり、まさに決定版と言える内容に満足です。週刊文春の連載が終了して、筆者の近況を知ることが難しかなりました。小林先生、ご自愛ください

小林信彦、同じ題名による3冊目の書籍。小林信彦監修シネマヴェ―ラ渋谷での映画特集に合わせて出版された。本の内容も大泉洋など近年活躍する俳優についても記載されていて、まさに今回の本が決定版。

小林信彦さんの集大成。棚芸人にはない芸の深さに圧倒されます。表紙、裏表紙も最高です。小林信彦さんと甲賀さんとのコラボがこれが最後と思うとさびしいです。

日本の喜劇人を語るなら絶対に外せない一冊です。厚さ、内容とも、ボリューム満載で、読みごたえがあります。

ずっと欲しかった本です。昔の喜劇人を知るには最高の本です。