第三次世界大戦はもう始まっている 電子書籍版 / エマニュエル・トッド/大野舞・訳 文春新書の本

拝読し、とても良かったと思います。ウクライナ、ロシアの関係はメディアで取り上げられているものを，鵜呑みにしていると本来の形が見えて来ない。アメリカありきの時代が、長かった今、もう一度何が大切かを知るべき。筆者は、フランス人の立場でありながら、NATOの不甲斐なさを痛烈に批判し嘆く、日本も笑ってはいられないが。100年前にヨーロッパは戻っているのかもしれない。プーチンを批判するのは簡単だ。だが、見方を変えると違う思惑が各国に入り乱れる。 戦争は金がかかる。だから、儲ける奴がいる。 手を出すなら最後まで。いや、みんな自分が可愛いから、最後は手を引く。 そして残されるのは、破壊された街、多くの死。 うんざりだ。

第三次世界大戦をネット検索してこの本に出会いました。以前より、我が国のメディアの多くはアメリカやキリスト教国のフィルターが幾重にも施されていると思っていて、この戦争の報道もウクライナ寄りになっているのはその意味において当然だろうと断定してました。そのうえでこの図書を読み、著者が極めて冷静に経緯を記しておられるので、凄みがあって読み応え満点でした。多角的視野で物事を見ていきたいので、その意味においてもおすすめです。もっともっと学習せねばならないと思いました。

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定量的研究及び家族類型に基づく解説はよかった。ただ経済的には疎いようで公定歩合を上げたことを考慮せずルーブルの価格が下がらない云々を記載されてますのでどうかと思います。

トッド氏の冷徹な視点から見たロシアによるウクライナ侵攻は、日頃のメディアからの情報が偏ったものであることに気づかせてくれます。この方の著者は安定して面白いです。

とても面白かった。ロシアの行動は賛成できないが、アメリカや西欧の理不尽さも分かる。自国の利害だけを重視しない世の中にならなければならないと思う。

日本人と違う視点で過去の歴史をたどっていくと、ロシアが全てにおいて悪い訳ではない、そういう見方もあるんだと参考になりました

世界的な歴史学者の新作です。世界情勢について日本国内で報道されてるのは異なった視点から本は書かれておりとても面白いです。

ロシア擁護派ではないが、ロシアの言い分もよく理解できる。回避はできたのだ、ただ、双方の目論見が外れただけ。

これ、ちょー大切なことを言っておられます。 戦っている国と戦場になっている国、必ずしも同じではありません。