ナイフダイジェスト-カスタムナイフを知る- (書籍) [ホビージャパン]

冒頭の故鹿山氏を軸に据えた東京ナイフ特集は読み応えがあって良い。 作家記事のチョイスも日本のタクティカル系第一人者の根本朋之氏、海外でも高い評価を受けるラブレス系の多松国彦氏、ミッドテックで新境地を目指す原龍一氏、新進ながらハイレベルな堀英也氏とバランスよく取り上げられている。 コロナ禍に多大な影響を受けたイベント紹介やその中にあって開催されたマトリックスアイダのナイフコンテスト記事も面白い。 ほか人気の松田菊男氏の作品にも多くのページが割かれておりファンには嬉しいところ。

個人的に鹿山ナイフのファンでしたのでついつい購入してしまいました。 生ける伝説でしたが、ついに天に召されてしまい、新たな作品が生まれないという事は悲しいです。 この本で気に入らないのは、鹿山さんに近いメーカーさんを入れない事。 菊さんが結構占めていたので、鹿山ナイフとは大分特徴も違うし歴史も違う。 鹿山さんなら鹿山さんをもっと掘り下げて欲しかった。