盤上の向日葵 柚月裕子／著 日本文学書籍全般

この小説を読み進めていくと、ある映画が蘇ってくる。 「砂の器」「麻雀放浪記」そして「王将」・・・ さいたま県大宮の北の山中に白骨死体が発見され、死体には高価な将棋駒が 駒袋に入って添えられていた。日本に残っている数少ない最高級品の駒。 捜査にあたる二人の刑事のうち若い刑事が捜査部分の狂言回しとなる。 そして主人公の幼少期の部分は、定年退職した老教師が、生活に疲弊しな がらも健気に生きる少年を見守る視点で描かれる。 知能指数の高い少年は、父親の迫害を受けながらも、やがて難なく東大に 合格し東京へ。以降は成長した少年の視点から描かれる。 定型的ながら将棋界の闇を滑るように物語は進み、終末は、あたかも昔の フランス犯罪映画の様な終わり方。動詞一文字で閉じられる。 (そういえば、この書き方は北方謙三のハードボイルド小説にもあったなぁ) ※退屈を感じさせない小説で一気に読み通せました。

今将棋界は藤井聡太七冠で大きく盛り上がっています。 今なら、AIを絡めたストーリーになるかもしれないけど、やはり真剣勝負は博打絡みになるのですかね。 麻雀もMリーグの発足で博打からの脱却を目指しています。 いつの時代もスターは必要なのかもしれません。

柚月さんの作品は慈雨など自分を作中に置いて感情移入してしまうことが多いですが、この作品はテレビでドラマを見ている感じで一気読みしました。藤井聡太さんの話題が多いこともあり、奨励会やタイトルへの関心が強くなったことが影響しているかも。

大変良い状態の品物がとどきました。写真は帯のない状態で移されていましたが、届いた本に帯がついていたのも得をした感じです。帯のありなしや版数なども説明して頂けるとさらによいかと思います。

本屋さんに行ったとき、将棋が好きなこともあり目に留まりました。読んだことのない作家さんですが、読むのを楽しみにしています。購入した本は、丁寧に包装されており、本自体もきれいでした。

何年か前の本屋大賞候補に上がっていたのと柚月裕子さんの作品だということでずっと読みたいと思っていました。やっと手に入れて読むことができます。

迅速な対応をいただきました。商品もとても良い状態で嬉しく思います。ありがとうございました・

おもしろかったです。最後までハラハラして読めました。将棋の世界の奥深さもわかりました。

大変面白く、一気に読んでしまいました。また、次刊に期待します！

いつも敏速な対応ありがとうございます また利用したいと思います