クララとお日さま カズオ・イシグロ／著　土屋政雄／訳 ヨーロッパ文学（海外）

「ノーベル賞受賞後初めての作品」と、帯にもありましたが、ノーベル賞貰っちゃったら、人格も高潔じゃなくちゃならないみたいなプレッシャーもあったのでは？と、気の毒にも思ったけど、これを読んで、ある意味、そうかそうきたか！と、納得の美しい物語。 と、一瞬、著者のマジックに引っかかってしまいましたが、実は、描きたがった問題点は、周りに散りばめられていたのだ。と、自分は感じましたが、読書感想は、自由です。そんな風に後からもいろいろ考えさせられる味わいのある作品でした。

90歳の母の注文で購入しました。近所の書店欠品で入荷時期も確定できなかったので、ネット購入しました。商品というかこの作品に関して、母は毎日10ページ位づつ楽しみながら読んでいました。理解できないところは私に尋ねていました。楽しんでいたと思います。文字サイズは、新聞のフォントサイズより大きいです。

とても読みやすい文体です。AFと呼ばれる人工知能の一人称で語られますが、この世界がどういう風に見えるかなどが自然に織り込まれており、SFのようでいて他者の目で現代を見る物語になっています。ケアに関するラジオ番組でも取り上げられていてそのような観点からも興味深いと思います。

ノーベル文学賞を受賞後、第一作がこの作品。最近流行りの人工知能がテーマのひとつになっていて、興味をそそります。実際読んでみてまあまあ面白かったです。彼という単語を地の文で使わない訳文も読みやすい。

クララが周りの人間たちのこころのひかりと闇を見つめ、寄り添い、支える。愛を信じて愛する人のために真摯に太陽に希望を委ねて自己犠牲も厭わない。クララの献身に深く感情移入し、涙が止まりませんでした。

最初に数ページネットで読みました。後が気になって購入。主人公が純粋でけなげでいとおしくなります。近未来の世界はこんなことも起こるのかしらと考えました。読んでみてほしいと思う物語です。

表紙から、まずかわいい。内容はお楽しみ　村上春樹との類似は日本人宗教観。違いは、読者の好みによる。ノーベル文学賞の肩書きは気にしていない　ロンドンにこうゆう作家が いることは、うれしいな。

増刷分で予約だったので遅くなるのかと思いっていましたが、すぐに届きました。先ほど読み終わりましたが、とても面白い本でした。カズオイシグロさんの本を他にも読んでみたいと思います。

とても評判がよいので読んでみようと購入。これから読むのでまだわかりませんが、カズオ イシグロさんの本は初めてなので期待しています。読んでみてからまたレビューします。

カズオ・イシグロさんの過去作品に比べて読みやすい（少女の目線で書いているので、児童書のようにも読める）AIにもある「こころ」を感じて温かいきもちになりました。