奇跡の脳　脳科学者の脳が壊れたとき （新潮文庫　テ－２３－１） ジル・ボルト・テイラー／〔著〕　竹内薫／訳 新潮文庫の本

脳の働き、脳疾患からの社会復帰を 素人にもよく分かるように工夫され、 読みやすく説明してくれている 良本ではないでしょうか。 　 翻訳の好みは賛否両論あるかもしれませんが、 理解しやすくし、 専門用語への抵抗感を 極力減らすには 致し方ないかなという気がします。 難しいのでは？とか あまり触れたことの無い分野だから…… と構えてしまう方も いらっしゃるかもかもしれません。 その場合はYoutube にて TEDでの講演がアップされているので、 事前に見ておかれると 入り易く、 おおよその流れを把握出来、 理解もしやすくのではと思います。 科学、医学、医療等の知識だけでなく、 人と人との繋がり、 患者となってしまった方の回復への意欲…… 様々な要素が社会復帰に必要で、 家族や医療関係者のみならず、 社会全体からの理解と サポートの重要性も教えられました。 単なる疾患からの回復本、 脳機能の解説本といったレベルを超越し、 個人的には感動すら覚えました。

脳梗塞で倒れた95歳の祖母が、目は少しあいて反応するものの、失語症、右半身麻痺、嚥下障害で点滴のみで過ごし、医師からはこれ以上の回復は見込めないとのことでした。延命治療は行わず自然死を待つのみと決断したものの、とても辛いです。祖母は苦しんだりしていないのが救いです。前日まで普通に過ごしていたので、 私は悔しくて、諦めきれずなんとか口から食べさせてあげたいという強い気持ちで、この本を読ませていただきました。2か月経った今もあまり変化は見られませんが、ずっと話しかけ、マッサージしたり、好きな音楽を流したり出来ることを精一杯やっています。この本の筆者のように奇跡が起こってほしい。

サイトウィルス脳炎で右脳に炎症を起こし高次脳機能障害を患った自分の経験と照らし合わせて納得できることが多くありました。記憶障害は自分では何も気付きませんでしたが、家族から見ると認知症のようだったそうです。入院中、リハビリと称して脳に刺激を与えてられたことは苦痛でしたが、今から思えば同じようなことをしてくれたと感謝しています。改めて脳の回復力の凄さに驚かされます。

友人が、右側の麻痺となった。この作者どちらだったっけと思いまた読み直し、同じ側とわかり、もう一度読みました。 脳卒中になった友人をサポートするために、他の人に持っていた本をあげたので、買うことになりました。 ありがとうございます。すぐに手に入れることができるって有難いです。希望が詰まった内容です！

翻訳本なので、多少詩的な表現になってしまっていますが、脳卒中になって身体の機能が失われていく様子がよく分かります。 8年で博士として復帰されたのは、素晴らしいと思います。

認知症の両親の介護中にこの本を見つけました。人の脳の偉大な可能性を知り、できるだけ脳の機能を信じて生きていこうと思い、明るい気持ちになりました。

私も過去に、脳の病気（脳梗塞）を発症した事があり興味深く読ませて頂きました。 言葉を取り戻す迄の葛藤や家族愛に胸を打たれました。

普通のそれ系の本とは違い、本人の解剖学者としての洞察が、自分の感覚を客観的に表現している、稀にみる本です。

新品のようにきれいな本が届いたので、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

迅速な対応、ありがとうございましたm(__)m 早くてビックリしました！