望郷太郎　５ （モーニングＫＣ） 山田芳裕／著 講談社　モーニングコミックス

面白かったです。あらすじ：未曾有の大寒波により、地球は壊滅的な打撃を受け、世界は初期化される。舞鶴太郎（まいづるたろう）が人工冬眠から目覚めた時、避難から500年が経過。愛する家族を失い、人生のすべてが無に帰した。男は絶望の淵から這い上がり、「生きがい」を求めて、祖国「日本」を目指す。山田芳裕の価値観、世界観がギュッと詰まった壮大な物語。翼よ、これが未来だ。

とても楽しみにしていて、新刊が予約可能になっていたので予約して本日届きました。1話1話がとても話が濃くてあっという間に読み終わってしまいました。そしてまたいいとこで終わってしまったので買ったばかりなのに次の新刊が出るのが春となっていたので待ち遠しくて仕方がありません。

大寒波襲来、壊滅的打撃、世界初期化。人工冬眠から五百年ぶりに目覚めた舞鶴太郎(まいづるたろう)は、愛する家族も財産も全て失った。絶望の淵から這い上がり、理想の暮らしと生きがいを求めて、祖国「日本」を目指す。

マリョウからの支配から抜け出すべく、ヤープト独自のマーを発行しようと画策する太郎。貨幣の発行権とは国の行く末そのものを左右する大事な主権であることがよくわかるストーリーでした。

TVで紹介していたので1巻を読んでみたら面白いので続きを買いましたが、最新の5巻が送料無料で売切れだったので、一番送料が安いところで買いました。面白いで6巻が待ち遠しいです。

強国は武力だけでなく通貨発行権を通して周辺の村を経済的に隷属させ、村民は高い税金に不満を感じつつ今のある意味安定した暮らしを捨てられない。人間の本質を考えさせる。

やっとこ5巻目です。まだまだ先は長そうです。新キャラクターが同行するかもしれないのと、本巻最終話で主人公が空を飛ぶシーンは前シリーズへうげものを思い出させました

毎回、新刊を楽しみにしております。何百年後かの未来に、文明や人類が壊滅的状態になった後でも、現在のような、競争社会が作られていく過程がとても興味深いです。

最初の方の未知なる物語へのワクワク感は薄くなってきたが、お金、集団心理、支配、原始的な物事の決め方 いつの時代も変わらないこと、変わっていくこと 面白いです。

鉄板の安定した面白さです。結局人間は文明をリセットしても同じような歴史をたどるものなのでしょうか？深遠な問いがエンターテイメントに昇華されています。