わたしの金子みすゞ （ちくま文庫　ち１８－１） ちばてつや／著 ちくま文庫の本

2002年に発行された本の文庫化。金子みすゞの詩一作ごとにちばてつ師やがエッセイとイラストを寄せる形で作られています。金子みすゞの瑞々しい感性の詩とちばてつや師の懐かしさの漂う画風がどことなくうまく合っています。2022年の本では右頁に金子みすゞの詩、左頁にちばてつや師の絵があり、見開きで同時に見られる仕様になっているようで、文庫版では詩と絵が切り離された形になっているのが残念ではありますが、それを除いても心の落ち着く懐かしさの感じる素敵な一冊になっています。

文庫版を購入しました。ちば先生のカラーイラストが、何とも言えない懐かしい気持ちを思い出させてくれました。ちば先生の心象風景なのでしょうか。構成は、見開き２ページの右側に先生の文章(呟き)、左側に金子みすゞさんの詩が載せられています。次の見開きページに、ちば先生のイラスト。都合４ページで一つの詩を鑑賞する事になります。単行本では見開き２ページで完結されているようですが、コンパクトな文庫版も気に入りました。