脳が壊れた （新潮新書　６７３） 鈴木大介／著 教養新書の本その他

私の父が以前に　脳内出血で突然倒れ、半身不随になりました。もう20年以上前の事で　病院の対応も世間の常識、自分達家族の対応も　随分と今とは違っていました。脳の病気について　親戚などにもなく経験も無かったので、そのころに　この本にであっていたらーと思いました。もう少し父に対しても　そばにいる母に対しても　違う対応ができただろうと思いました。父が倒れたことで、私もいつか　そんな病気になるかもという恐れもあり、夫にも読ませたいのですが　興味を持ってくれません。けれど、今は関係ないと思っている人たちにも読んでもらいたいと思います。

主人が脳出血で半身麻痺と失語になってしまいました。 主人は全く喋れなくなってしまったのですが、病気になった方の気持ちをこの本を読んで察する事ができました。 長い介護になりそうですが、縁あって一緒になった主人に最後までゆっくり付き合って行こうと思っています。

文庫本ですが綺麗な状態で１週間以内で届きました。鈴木大介さんの著書は、元々好きで読んでいましたが、高次脳の当事者となられてからも、事実に忠実でわかりやすい表現がとても良いです。とにかく面白い本です。

高次脳機能障害の当事者自身の言葉で語られる困り感や、他者への率直な要望は、支援の貴重な手がかりになります。自分が当事者になったら、と想像しながら読むと苦しみや葛藤が伝わってきます。

脳梗塞後遺症の話なのに、重くならず面白く読むことができました。脳梗塞後遺症は人によって全く違うと思いますが、参考になりました。

某会の月例の課題図書として購入しました。某所の在庫が切れたなか購入できありがたかったです。

医療従事者、高次脳機能障がい当事者、その家族が読んでもわかりやすい良著だと思います。