ＪＲ上野駅公園口 （河出文庫　ゆ３－３） 柳美里／著 河出文庫の本

ストーリーは、東北出身の1人の男性の人生を描いたものです。 幼い頃から働きに出て、高度成長期には東京に出稼ぎに行く。家族を持ちながら家族とは暮らせず、ようやく帰郷すると妻に先立たれる。 その後また東京へ出て、上野駅付近でホームレスとなるが、段ボールにブルーシートの小屋は、定期的に行われる定期清掃で排除される。 そういう、なんと言うのか、言葉は適切じゃないかもしれないけど、日本の負の部分というか、影の部分というものを、極めて詳しく書いています。 そんな中で、いろんな人の生と死が、いろんな角度、いろんな視点から書かれています。

柳さんの書かれたものということで、中には拒否反応を示す方もいるかと思いますが、内容はとてもリアリティがあります。多くの取材をされていて、否定的な態度を取られることもあったそうですが、東北に住む初老の私には自分の記憶を思い出すように鮮明に場面が浮かびました。 読むきっかけは、本作が全米図書賞を受賞したというニュースを見てのことでしたが、アメリカの方はどれだけこの作品に書かれている情景を理解できるのでしょうか？それとも翻訳の妙なのか、いたって日本社会の描写なので不思議です。

少しとっかかり難いかと思っていましたが、少し読んでいくと、ようやく内容に追いつけました。 色々と、考えさせられる面も多かったです。 レビューだと、いろいろと書かれているのも見かけますが、自分は読んで良かったと思いました。 主人公も含めた人生・・・結局は、自分の選択した道を歩いて行っていると思います。 でも不器用なことしか出来ない人も多いから、今の世の様相を呈しているので、それだけで終わってはならない気もします。 そして世の中、不公平があまりに多いというのも・・・

アメリカで賞をとって、爆発的な人気ですよね。どこも売り切れでした。待つことを覚悟して11月25日の夕刻に発注しました。12月10日発送予定となっていましたが、12月3日に発送完了のメールが届き、2日後の12月5日にポストに入っていました。もちろん、新品なので本の状態に問題はありません。近くの書店で取り寄せてもらうより、断然早く.コロナ禍の折、あちこち探し回ることを考えたら、送料を払ってもお得でした。

色々な事情でホームレスになった人達が普通の生活が出来ず、元の生活にも戻れないその事に誰も関心をもたない。私もホームレスの小屋がなくなってきれいになるのがいい事みたいに思っていましたが、それは違うと思いました。

注文してからすぐに届きました。 田舎に住んでいるので、読みたいものが早く届くのはとても助かります。 久しぶりの柳美里の作品でしたが、東日本大震災後の福島の原発を違う角度から考えさせられました。

きれいな状態で届きました。 世界一受けたい授業で、外国人に人気の小説と紹介されていて、柳美里さんは以前から好きだったのでその場ですぐに検索して注文。 本屋で探す手間がなくて本当に便利です。

まだ、届いてませんが、本屋に行ったら売り切れでしたので、こちらで予約注文させていただきました。 重版で人気の小説だそうです。 とにかく届くのが待ち遠しい！ 今回はありがとうございました！

全体的に暗い小説でしたが、ユニークなところもあってまずまず楽しめました。お店の対応もよくて満足しています。すごく楽しめたわけではないので4点にしときます。もうちょいでした。

こういう角度からの視点もある事を考えさせられました。「普通」に生きる事の大切さ、「普通」である事の難しさ、そして「普通」であることの喜びを感じさせてくれた一冊になりました。