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芸能界のタブー 大下英治/著 芸能界の本
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- 昭和時代のタブーが蘇る懐古趣味的な一冊2022/12/25筆者は週刊文春の記者を経て作家になられていますが、ゴシップ的な色彩の強い芸能界関係だけでなく、政財界や社会問題のドキュメンタリールポのような性格の著書が多数あり、それぞれ面白く読めます。本書は芸能界のタブーと題して松田優作、夏目雅子、高倉健、美空ひばり、渥美清、都はるみ、太地喜和子の7名についてクローズアップして描かれており、勿論初めて知った話題もありますが、その時代を歩んだ人にとっては、当時は決して「タブー」ではなく、普通に報道されてきたゴシップの内容も盛り込まれてあります。しかしそれも今となっては触れることの許されないタブーな話題となってしまっていて、その芸能人の名前と共に忘れ去られていく、いうことかとも思いますが。その意味では懐古的な趣味が先立ち、昭和が蘇ってくるような香りを持つ本ではあります。今の世代の人たちにはほとんど解らない内容であることを感じ「昭和は遠くなりにけり」という気持ちにもなりました。
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