日本人の９割が答えられない理系の大疑問１００ （青春文庫　わ－３８） 話題の達人倶楽部／編 青春文庫の本

日本人の9割が答えられない…かどうかの方が疑問だが、暇つぶしにはもってこいの本。一つの疑問の解説でも2～3ページでまとめてあるので、ちょっとの隙間時間にも読める。一見すると雑学の本のようだが、科学的観点で論理的に説明されている。一問が2～3ページというのは、絶妙なページ数に思える。短すぎると辞書に毛が生えた程度の雑学になってしまう。長すぎると専門的で肩が凝ってしまうだろう。無理なく頭に入る量で、子供に教えてあげるのにも丁度よい長さ。知っている疑問もいくつかあったが、根拠を科学的に説明されると「なるほどねぇ～」と再認識できた。また、疑問にも思わなかったことが取り上げられていたが、問われてみれば答えられないものが以外に多かったのもこの本の良さである。テーマも調味料から宇宙までと幅広い。「調味料はなぜ、さ・し・す・せ・そ、の順で入れるといいのか？」「宇宙空間でアミノ酸が発見されたことの意味は？」…貴方は的確に説明出来ますか?出来なければ読む価値はあると思います。

私は高校の理科の教師なので、書かれている内容の多くは分かっていますが、一般の方向けの書なので、生徒に説明する際の優しい表現や例えとして参考になります。 また、最先端の内容には私が知らないことや見方があり、新しい知識も得られています。

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