臨床の砦 / 夏川草介 〔本〕 日本文学書籍全般

義母に頼まれて購入しました。 現役医師である著者が、コロナ禍の病棟の現状を描いています。 地元の新聞書評でも紹介されており、著者はコロナでひっ迫する病院勤務の傍ら 眠れぬ夜に書き進めたそうです。 義母も、拝読して大変満足しておりました。

テレビ報道やインターネットの記事で、医療の混乱や疲弊の状況を知っていますが、実際の現場で、新型コロナ感染症の治療に奮闘されている作者だから描ける真実に、圧倒されました。医療現場の葛藤や苦痛を、活字を通して再認識させられました。

夏川さんの神様のカルテが好きで、この本をてにしましたが、コロナ禍の医療従事者の置かれた状況を改めて知り、自分の意識、心構え、行動を改める機会をくださった一冊です。登場人物の機微と情景の美しい表現はいつもと変わらず、素敵でした。

さすが夏川草介、とうなりました。医療現場の疲弊や崩壊が報じられる中、なぜ、行政はピント外れの施策に突き進み、メディアは理性的な報道ができないのかが、理解できたように思います。「この戦、負けますね」の言葉が心に突き刺さりました。

コロナ禍の中医師から見た現状がリアルで胸に詰まりました。 絶対自分はかからないようにしよう、医療従事者の人たちの頑張りを無駄にしないようにしようと思いました。 夏川先生、執筆してくださりありがとうございました。

オリンピックどころではないと実感します。オーバーアチーブする医療従事者の皆様、本当にありがとうございます。オリンピックの感動とあなたの感染がトレードオフされましたなんて感染した方々に言えませんよね。

現場の声を静かな文章で切々とつづっておられます。これを読むと医療従事者の追い詰められた雰囲気が分かります。自分でも感染しないようにできるだけ気を付けようと思います。

コロナ禍の今の世の中で医療に携わる最前線の方々がどのように感じご苦労をされながら治療をされているのかがわかります。一気に読めます。多くの方に読んでもらいたい本です。

日本中の人みんなで読んだほうがいいと思いました。 医療者の方のご苦労をもっと知らなければいけないですよね。最前線で闘って下さっている方々に感謝しかありません。

今の時代にあった本で自分のコロナに対する見方を変えることができます。ニュースだけでは分からない医師たちの奮闘が伝わるので、多くの人に読んでもらいたいです。