ツァラトゥストラかく語りき （河出文庫　ニ１－２） フリードリヒ・Ｗ・ニーチェ／著　佐々木中／訳 河出文庫の本

今までに読んできた訳の中で 最も読みやすい内容となっています。 10代に初めて読んだ時。 『超人』『永劫回帰』(あるいは『永久回帰』)の印象は、哀しいものでした。 小説を例にすると、マイケル・ムアコック作品で描かれる『エターナル・チャンピオン』的な捉え方をしていました。 悲哀を含む『輪舞曲』のイメージ。 対して、今作を読んでいる現在は『小夜曲』がイメージされました。 繰り返さねばならない‼︎みたいな堅苦しい方向ではなく、大切だから「形を変えて何度も伝える」みたいな印象。 結局、人は自分の感じ方でしか 物事を捉えられないものです。 作者が伝えたかったことは、ご本人にしか分からない。 いつの時代も、作品というのは「自分を映す鏡」みたいなものなのかもしれない。 鏡というのは「そのまま」の世界。 あの時よりも、現在の「そのまま」は気分がいい感じがする。 他のことは なんでも後付けの補正ができるけれど、自分がどう感じるか？は、誰にも変えることができない。 「そのまま」を巡る旅。 色々と変わっていくことを楽しみながら、時を過ごせるのは面白い。 他のことは分からないし、今は それでいい気がします。

竹山道雄訳を持っているのですが、佐々木中訳は読みやすいです。一例をあげると「なんじ大いなる天體よ！もしなんじにして照らすべきものなかりせば、なんじの幸福はそもいかに」（竹山訳）に対して「君よ、大いなる星よ。いったい君の幸福もなにものであろうか、もし君にひかり照らす相手がいなかったならば。」（佐々木訳）です。

立花隆（写真：須田慎太郎）さんの「エーゲ　永遠回帰の海」を読んだときに、ニーチェの言葉に興味を持ってこの本を購入しました。宗教関連の事件が社会を騒がせている昨今、読んでみる価値のある本です。「神が人を造ったのではなく、人が神を造った。」という発想は、今の時代を見つめなおすヒントになるのではないでしょうか。

月が太陽を孕んでる。 でもそれは嘘だった。 ツァラトゥストラは月を女ではなく男と思うことにした。 せむし男は彼に言った。「ここには選りすぐりの者達が集まっている。前髪しかないどころではないぞ。」 下賤な僕には面白おかしく難解な本です。変態かよって思う時もあります。

夫に頼まれて購入しました。 YouTubeで紹介されていたようで、 まだ少ししか読んでいないようですが とても良い本だと言っていました。

かなり昔ですが違う訳者の物を読んだことがあり、どんな訳になっているのか気になり購入しました。 かなり読み易くなっていると思います。

人生に役立つ良書です。非常に勉強になります。有名な本で、初めて読みましたが、読みごたえあり、勉強になりました。

ネットフィリックスで、イテオンクラスをみていて気になったので購入。これはいい！

何も問題ありませんでした。また機会があれば購入したいと思っています。