怪獣ゴルゴ ワイドスクリーン版 【字幕】 DVD

「大巨獣ガッパ」の元ネタですが、無駄な都市破壊がない分、そういうのを目的で見たい人には、物足りないかもしれない。怪獣映画というよりは、パニック映画に近いので、そう思ってみましょうね。 オリンピックで見られた、ロンドンの街が見ることが出来ます。 1960年の映画なので、おおらかな気持ちで見ましょうね。 ゴルゴが、港からトレーラーに載せられて、運ばれていくシーンは、日本では撮ることのできない映像なので、国民性の違いが判って、面白いです。 とりあえず、お安くなっているので、好きな人は、買ってみた方がよいです。 前のは、「ちょっと高くて．．．．．．」と思ってた人、半値以下です。しかも、ワイドスクリーン版です。 ただ、タイトルの「怪獣」は違う気がする。 ガッパと同じように「巨獣」とか、ただ「ゴルゴ」の方が、あってる気がする。 あと、忘れていましたが、映像特典が面白いです。 キーヴィジュアル？ ロビーカード？ ポスター？ よくわかんないのですが、そこで使われているイラストが、「ゴジラ」のそれといっしょです。本編でも、参考にしたと思われるカットがあるので、探してみるのもいいかもしれません。

名所を破壊するところや、暴れる怪獣の遠景、高圧電線による攻撃など、随所に「ゴジラ(’54)」のオマージュ的なものを感じさせます。また少年が話に絡んでくるあたりは、昭和ゴジラシリーズや昭和ガメラシリーズを思わせます。最初に怪獣の子供が登場、捕獲、少年が警告を発し、後に親が助けに来る辺りは、後に「大巨獣ガッパ(’67)」でも取り上げられていて、先駆とも言えそうです。英国の陸海空軍が協力して、実在の兵器も登場、奮闘します。大混雑しながら避難する市民や兵たちに瓦礫が降りかかるシーンも多く「いや、いつまで市内でウロウロしとんねん！」とツッコミたくなりますが、軍や政府の見込みの甘さ、不手際をも感じさせ、皮肉な面も感じます。フォトギャラリーに入っている映画のポスターでは、一部は口から炎を吐いていますが、劇中にはそんな描写はありません。この辺りは日本の怪獣映画とは一線を画すのかも？