街道をゆく　４０　新装版 （朝日文庫　し１－９６） 司馬遼太郎／著 朝日文庫の本

司馬遼太郎氏の名前は、長い間存じておりましたが、氏の著者を読む機会は、ありませんでした。台湾に関心のある私は、他の著者が書かれた台湾に関する本を、これまでたくさん講読しました。 司馬氏が書かれた「街道を行く」シリーズは、たいへん有名な著書であり、そのシリーズの中の１編に、台湾が取り上げられている事を知り、興味深く感じたので、今回購入することにしました。司馬氏の書くスタイルの文章に読み慣れていない私は、正直、最初は少し読み辛く感じられました。箇条書きが連なった文章と言うべきでしょうか。 台湾の歴史を語る上で、欠かせない人々、台湾政府の要職に就いていた児玉源太郎、後藤新平、新渡戸稲造、烏山道ダムを手掛けた八田與一などの話が取り上げられております。八田の妻を知る台湾人が語った彼女の人柄や気質の話を知る事が出来たのは、大きな収穫でした。一昨年亡くなられた李登輝元総統や、氏と関わりのある人物と交流した記事も載っております。 台湾の歴史や、台湾人の気質、台湾人の日本観を理解したい方には、お薦めです。

司馬遼太郎「街道をゆく」シリーズは、文庫版を湯舟につかりながら、１日1話ずつ読む。それがちょうど良い。この一ヵ月ほど、私は司馬遼太郎と台湾を旅をした。この思い出は決して忘れられるものではない。中国や日本との歴史、228事件や霧社事件も触れながら、司馬さんの行く先々で、台湾の姿が少しずつあらわれてくる。今回も良い旅でした。

つい最近クローズアップされている、「台湾危機」に触発されて、改めて読もうと思い購入しました。 新版になり、文字も大きくなって読みやすくなっています。

父親の依頼で購入しました。梱包もとても丁寧で父親もとても満足しているようです。ありがとうございました。