教誨師 （講談社文庫　ほ４１－５） 堀川惠子／〔著〕 講談社文庫の本

本の帯に「死刑の裏側が書かれています」とありますが、ここに書かれているのは渡邉普相という一人の人間の生き様であり、彼の人生を通して人間の弱さや哀しさを知ることが出来る一冊だと思いました。生と死、罪と罰、希望と絶望、救いとは何か、そんなことを考え考え読むことになるので中々読み進められず、途中、気になった事柄を調べたり過去に思いを馳せたりもして読了までにすごく日数がかかりました。＆疲労した。それでも読んで良かったし、この国に生きるすべての人に一度は読んでもらいたい本です。中学や高校の授業で、これを読んで討論会したりとか、いいかも。

死刑囚と聞くと普通に生活する私達から見ると想像出来ないくらいドス黒い物を持っていると思っていたがその生い立ちにおいて往々にして不幸であり救いが無かったと言うのが分かりました。この事は私達が成長するにあたって起こりえた事であると思いました。だからと言って彼らのした事を肯定は出来ませんが最後に善人これを得言わんや悪人をや。これが辛い境遇を過ごして来た彼らに最後の救いとなった事と信じたいと思いました。

殺人は悪い事と言うのは誰でも分かる事ですがその人にも親や家族がある訳で…被害者ならびに自分の親族までも不幸にして、死んでも誰も遺骨を引き取りたがらない人達…私自身はこの本を読んでも死刑反対とはなりませんでした。しかし本当に考えさせられる本でした。

家に来る住職様の紹介で母が購入いたしました。とても興味深い内容に衝撃を受けたと同時にこの世界に興味が沸きました。買って良かったです。

身内がしていた仕事に関わる内容だったので購入しました。なかなか重たい内容ですが広く多くの方に知っていただきたいと思います。

夏休みの読書感想文で購入。読んでみるとなかなか面白かった。

堀川さんの作品、初めてですが感動しました。