シリーズ・症例が語る「発達障害」　２ （シリーズ・症例が語る「発達障害」　　　２） 崎濱盛三／著 発達心理の本その他

この本は、発達障害という脳の先天的な発達障害が、生まれた瞬間からの様々な刺激や人との関わりの中などから、ストレスを本人の意識しないうちに溜め込んだりして、身体症状、精神症状、生きづらさなどの障害を発生させ、副次的な症状として、うつ病や神経症などの精神疾患を発病させるなどのメカニズムを多数の症例を通じて、読者に理解させ、もって成人の発達障害なども出生時からのいろいろな経験を聞き取っていかないと正しい診断や治療に結びつかないことを述べている。本書の価格が高いのは、この本の読者が医療、障害者福祉など限られた方々が手に取ることを想定したので、需要が限られると考えられた価格設定と推察する。しかし、発達障害者を育てている親御さんなどにも読んでいただけるよう、なるべく平易な表現を使用しているので、大変参考になります。まずは、手にとっていただくことをお勧め致します。日本人の8割は発達障害者という研究もあるくらい、これから発達障害者として治療を受けたり、福祉のサービスを受ける方々も増加すると思いますので、事前に学習するには、この本が現在最高水準の研究成果と考えます。おすすめです。