イエス・キリストはユダヤのベツレヘムの馬小屋で、聖母マリアのもとに生を受けました。この生誕をお祝いする日がクリスマス（降誕祭）です。クリスマスは、イエス・キリストの「誕生日」ではなく「誕生をお祝いする日」ということになります。
イエス・キリストがいつ生まれたのか、またクリスマスがいつ始まったのか、どういう経緯で始まったのかは聖書に記述がないため、正確なことは分かっていないそうです。
今では代表的な記念日・イベントであるクリスマスですが、12月25日であることの由来が明確でないのは驚きですね。

日本でのクリスマスは、1552年、現在の山口県にてキリスト教の信者を集めて、ミサが行われたことが始まりとされています。
徳川幕府によりキリスト教禁止令が発令され、一時クリスマスは途絶えることになりましたが、明治時代に入り、明治屋銀座店でクリスマスの飾りつけを始めたことがきっかけで話題となり、クリスマス商戦が始まったとされています。
その後、他のお店でもクリスマスに関連した商品が販売されたり、飾り付けがされるようになり、徐々に日本でもクリスマスが認知されたとされています。

クリスマスに欠かせないツリーの多くは、常緑樹であり古くから「永遠の象徴」を表現した存在とされていますが、他にも「神の永遠の愛や神が与える生命を象徴する」といった意味も込められているのだそうです。
ツリーの1番上に飾られている星型のオーナメントは、イエス・キリストの降誕を知らせたベツレヘムの星を表現していると言われています。
また、ツリーの飾りによく見かけるリンゴのオーナメントですが、このリンゴは「創世記」に登場する「知恵の樹」の実（アダムとイブが食べた禁断の果実）とされている「リンゴ」であると言われています。