つけびの村　山口連続殺人放火事件を追う （小学館文庫　た４３－１） 高橋ユキ／著 小学館文庫の本

以前から気になっていました。事件から10年が経過したという事で加筆され文庫化という事で再び目に触れ、注文しました。 私は山口県の今ではそれこそ限界集落となった地域(事件の舞台である周南地域ではないが)出身という事で興味を持った訳ですが、文体は難しくもなく読み易いのですが、内容はまずまず。田舎特有の風習に頷く部分もあり、何かしら気持ちは重く沈み込む印象。 今は施設入居している 読み物の好きな父に事件の概要を伝え「この本を読むなら送ります」と話したところ「そんな本は要らん」との返事でした。 それが当事者・加害家族・被害家族・近隣住民でなくても、生まれ育った土地を愛する同郷者の本音だと思い、軽率な声掛けを後悔しました。