第一阿房列車 （新潮文庫） 内田百間／著 新潮文庫の本

ただ目的もなく、乗りたいから列車に乗る。目的があって乗ることが当たり前だった時代、今でいうところの｢乗り鉄｣としてヒマラヤ山系(国鉄職員)をお供に自由気儘に列車に乗る著者｡後の宮脇俊三や阿川弘之などに大きな影響を与えた。原著は旧仮名遣いだが、読み易いように新仮名遣いに改められている。本来のタイトルは阿呆であるが、不適切だというのでこの字になったとか。シリ－ズは全３冊出ている。紀行としても読めるが、書かれたのが昭和20年代の後半｡現在と状況は大幅に変わってしまっている。それでも鉄道紀行としての魅力は色褪せることはない。

既読ですが、人にあげてしまったので、再度購入しました。ヒマラヤ山系君との、掛け合いや、内田百閒のこだわり（わがままぶり）が面白いです。内田百閒が今の新幹線やモノレールに乗ったらどんなに感動するだろうと想像します。でも、百閒は、隧道を通るときの音、窓をしめる動作、そんな鉄道を愛しているのだと思います。

楽しみにしていた鉄道関連本で十分に楽しませてもらいました。第二部、第三部もあるので一冊ずつ楽しく読みます。

素晴らしいユーモアセンスと綺麗な文章です。

痛みも傷もなく、綺麗な状態で届きました。

表示通りの商品で、予定通りの発送でした。