ぼっけえ、きょうてえ （角川ホラー文庫） 岩井志麻子／〔著〕 角川ホラー文庫の本

もともとホラー小説やホラー映画は好きなのですが、本作品は思わず本を読むのを途中でやめようかと思ってしまいました。 怖い…というかおどろおどろしい。 思わず目を背けたくなる人間の醜さ、弱さ、ずるさ、強かさ。でも、そんな時代も実際にあったんだよな…と少し哀しくもある。本自体は厚くない。でも読後感はずっしり、でした。

当時は話題になった作品だったそうで、今更ながら読んでみました。岡山県民なので、知った地名などが出てきたりして親近感が湧きました。綺麗事に収めてない、本性を包み隠さず、色んな意味でぼっけえきょうてい作品だと思います。

ラジオでの特集でこの作品を知り購入しました。 時代の変わり目の混沌や地方のおどろおどろさが描かれており独特の恐ろしさがありました。 やはり生きてる人間が一番怖いという事でしょうか。

何とも言えない独特の世界観の作品だと思います。私はさほど怖くもなかったかな？（笑）本の状態は中古！です。発送は早くて良かったと思います。

ホラーものは元来苦手でしたがこれは別物と感じました。これからも、苦手を克服しようと思います。頑張って集めていきたと思います。

映画を見て読んでみたいと思っていた小説でした。映画と原作の違いや映画には無いじっとりとした感じがしてよかったです。

岩井志麻子氏の作品は、内容が深くて考えさせられる実直なものが多く好きです。