時計じかけのオレンジ （ハヤカワｅｐｉ文庫　５２） （完全版） アントニイ・バージェス／著　乾信一郎／訳 早川EPI文庫の本

完全版によって追加された最終章がとにかく良かったです。 物語のすべてが収斂していくカタルシスを得られました。 文体の読み心地が何かに似てるなと感じるのですが、 内容はかけ離れていますがライ麦畑のような空気がありました。 読者に語り掛ける文体は今でこそありふれていますが、 それでも今なお他の追随を許さないほど強烈な個性があり、 暴力や性を描いた作品が好きな人は忘れられない作品になると思います。

映画は何度もDVDにて観る位、気に入ってましたが、原作は初めてでした。より詳しく描写されてました。映画であらすじを理解してる事もあり、一気に読んでしまいました。最終章が映画でカットされていましたが、個人的には、どちらの終わり方も甲乙付けがたく、いい感じで締めくくってる様に感じました。

同じ物（本）が多く出品されてますが、専門店なのでこちらで購入しました。 とくに良くも悪くもないです。 機会があれば次回も利用させていただきます。

まだ未読ですが映画を拝見した際に興味深く、原作に興味があり購入しました。読むのが楽しみです。状態も綺麗で満足です。