ブンナよ、木からおりてこい （新潮文庫　み－７－１４） （改版） 水上勉／著 新潮文庫の本

ブンナは，若くて元気なトノサマガエルで，お寺の池にくらすカエルたちのほこり高きリーダーです。か弱い小ガエルたちの味方となって働き，仲間と合唱したり，美少女ガエルのユウナをからかったり‥。そんな のんびり楽しい時もあれば，エサを探しにおそってくるトンビを見張ったり，ヘビを相手に大奮闘することもあるのです。ある日，ブンナはちっぼけな池で暮らすのに飽き足らなくなり，新天地を見つけようと，池の脇にそそり立つ椎の木のてっぺんに向かって登りはじめます。仲間の老ガエルや，ユウナが止めるのも聞かないで。必死の思いで，へばりつくように登っていったブンナは，椎の木のてっぺんで世にも恐ろしく，美しい体験をするのです。カエルやヘビなど，私たちの身近な動物に置きかえて，命の尊さ，仲間との関わりの大切さを伝えようとしている作品です。作家 水上勉の数ある作品の中でも「最高傑作だ！」と私は思います。小学生でも最後まで読み通すことができます。子どもから大人まで，多くの人にお勧めです。‥ストアの対応，本の状態，大満足でした。ありがとうございました。

新潮社からの出版されたころ一度読んだような記憶がありますが、今再読して全く新しい読み物の感じがして新鮮です。人の心の動きを動物たちに託して、美しい心、残忍な心、思いやりの心、狡猾な心、諦めの心、希望・・・。木の上の狭い範囲での切迫した状況、その中での動物たちのやりとりから感じられる感情、ブンナ自身が抱く感情。ひとつひとつに読者も心を動かされます。

国語テスト問題で出題されたおはなしです。途中までしか読めなくて、気になったので購入しました。大人も考えさせられる内容でした。子どもと感想を話しあえて良かったです。

中学の時以来、35年振りに読みました。 正確には初めて読みましたが、こんなに深いお話だとは知りませんでした。

小学校高学年の子供の読書感想文用に購入しました。

きれいな状態で、丁寧に梱包されて届きました。