商品レビュー

花野は母親が父のもとを去り、父と祖母と共に暮らしていた。母が再婚し設けた娘が風海だった。花野の父も花野を置いて別の女性と結婚。花野は祖母に育てられた。花野は宙を生んだが、子育てができず、異父妹の風海に託した。花野は画家として成功したが画廊の主・柘植と不倫関係。柘植の娘・桃子の娘がマリー。宙とマリーは同級生。ドロドロの人間関係の中で逞しく生きていく少女・宙の物語。母親がまるでダメ親なのだが、それを受け入れようとする娘のエピソードが綴られる。花野と宙を守ってくれた大好きだった佐伯の残した場所でビストロを開く。 救いのない長い物語の最後にようやく光が射した感じがした。最終章で宙の父親に関する物語が花野の口から語られる。「加害者家族」の苦悩が重なり合い、「赦してもらおうと思うのは暴力」という言葉が印象的。 カバー裏の掌編は佐伯と宙の出会いの場面が美しい。

町田そのこさんのお話が大好きです。普段は出来るだけ図書館で借りようと思いますが、町田さんの本だけは待ちきれず購入という選択をします。誰しもがそれぞれに厳しい現実を生きていて、それでもその時その時を懸命に模索しながら、明るい方へと生きていこうとする人達の笑顔や涙のその裏側、切なさややるせなさも含めて人間の温もりが感じられて、優しくて心の柔らかい所をそっと触られるような世界にいつも引き込まれます。 宙ごはん、大大大好きです。

一緒に買った「52ヘルツのクジラたち」を最初に2日で読み、続けて「宙ごはん」を読み始めたところです。どちらもドラマチックな展開で読みやすく、日頃あまり読書をしない私でも集中して読めるし、感動します。人と人の繋がりとは、決して血縁じゃないんだ、と思いました。

はじめてのネットでの本を買いました！注文してからの発送までも早く届いた商品も綺麗でした！これからネットの方が安く帰るので利用したいと思います！

私自身が読んで気に入ったので、友人の誕生日プレゼントに贈りました。友人も気になってきた本だったと、喜んでくれて良かったです。

宙にはママとお母さんがいる。ママは育ててくれる人で、お母さんは産んでくれた人。泣いた。マリーとやっちゃんで泣いた。

町田そのこさんの作品は心がざわざわした後にジーンと涙腺が反応します♪よくこんな人間模様が描けるのか感心します♪