商品レビュー

シリーズ６作目。殺人事件の被害者の胸に芥川の「桃太郎」が置かれていた。李奈は再び依頼されて「桃太郎」の謎に挑む。桃太郎を厄介払いしたかった老夫婦の心情とは異なる展開に李奈の頭脳が動き出す。母親が伊賀から上京し兄のアパートに滞在し、李奈のアパートに乗り込んできて食事を作る毎日。亡くなった館野の娘が抱いていた両親への思いと、自分が母に対して抱く思いとを比べながら李奈の推理が展開していく。ようやく単行本出版にこぎつけ、作家としての展望が少しだけ開けてきた。作家として自立できるのか、李奈の戦いが続く。

毎回松岡先生の知識量と高校事変などシリーズ毎に全く違うテイストに感心しながら拝読しています。 卷を重ねる毎に主人公の変化、成長を感じています。 私は特に文学に興味がある訳ではありませんが、楽しく読めます。文学好きの方にはたまらないシリーズではないでしょうか？ 次もまた楽しみにしています。

今回は、タイトルが「見立ての殺人は芥川」と書いてありとても、ココロ踊るような物語だと思いながら、読むのが楽しみな一冊だと思います。帯には読み進めるうちに、パズルの…とかいてあるので、すぐに読みたい!

毎回、大好きな松岡圭佑先生の本の出版を楽しみにしており、今回も予約購入しました。 このシリーズも主人公の杉浦李奈さんの活躍に成長を感じ、どんどん好きになっていきます。 むかし話にも興味が出てきました。

いったいどうしたらこんなにコンスタントに作品を発表できるのか、松岡先生の力に脱帽です。前回の高校事変シリーズは結構グロテスクな描写がありハラハラでしたが、このシリーズは少し心穏やかに読めます。笑

家族との問題や生活のための仕事への対応が淡々と進むなかで、事件への協力を求められ、聞き込みをしていきます。芥川とどう繋がるかわからないと思うと、いきなり事件解決します。面白かったです。

安定したおもしろさ、一気に読み終わりました。松岡圭祐作品にハズレないですね。また新刊が待ち遠しいです。