商品レビュー

これが私にとって最後の馬場関連本となるのでしょう。 元子さんとの手紙のやりとりを死後公開されることは馬場選手もさぞ恥ずかしい思いをされているのではないかと思い購入前はそれほど食指が動きませんでした。 しかし購入してみて意外にも初めて知る内容が多くどんどん引き込まれていきました。 力道山との手紙のやりとりからは二つ感じたことがあり、一つは「カーペンティアとセメントになった」という件。 プロレスがショーマンシップ化していく中、海兵隊や前科者が食うためにレスラーになる時代で荒くれものも多い米マットでトップをはるということはこうした場面を潜り抜ける素養が不可欠だったであろうこと。 もう一つは馬場の師匠力道山への手紙-業務報告からちゃんと師匠をたてていてドライではなかったんだなと。 最後に馬場の「トップレスラーには品がなければならない」という言葉に接し、これが「王道」のキモだと思いましたね。 品を保つには力がないとできません。 馬場から猪木へ、そして世間はダークヒーローをもてはやさす時代へ移りました。 性格も所作も伝統的な日本人ヒーロー像だった馬場、昭和は遠くなりにけり。

著者は馬場夫妻に気に入られていた元週プロ全日担当記者。 この人は四天王の本も出していたが、常に話が遠回りするので長ったらしいわりに内容が薄い。 今回は馬場夫妻の独身時代の手紙の内容などが掲載されているが、その独身時代で全体の80パーセントを消費。 全日が1番人気のあった「明るく、楽しく、激しいプロレス」時代はほんの二十数ページという構成。 記者時代に見聞きしたであろう馬場夫妻の話を期待するとガッカリすると思います。

初めて聞くエピソードが多かったので新鮮で面白かったです 晩年の馬場夫妻は幸せそうでしたが馬場選手が世界的に活躍してる一方、そこまでに至る経緯は相当大変だったことを知りました

今までのジャイアント馬場本とはまた違う視点から捉えた一冊です。旧本からの引用ま多いですが、元子さんの記述は新鮮でした。

読みたい本であっても、なかなか近くの書店に無いとき重宝 しています。注文後の配送も早く送料無料は購買意欲を注ぎますね。