２０３０半導体の地政学　戦略物資を支配するのは誰か 太田泰彦／著 国際政治の本

日本では半導体を軽んじている風潮がありますが、他国では中長期的な戦略を描きながら国を上げて取り組んでいます。電機メーカーが弱体化したこの20年,30年を取り戻すことはできませんが、新しい技術覇権をめぐる国家間のゲームを地政学的な視点で読み解き、ニッポン半導体の将来像を展望していますので、技術バックボーンの整理に役立ちます。

設備機器メーカーに勤務してますが、半導体が全く入ってこなくなって、何が世界で起こっているのだろうと思ってました。この現象の裏にある地政学的な戦争が起こっているんだという事が非常に良くわかりました。

半導体がこれから国家にとっていかに重要なものになるかが書かれていた。各国が誘致していかに覇権を握っていこうと考えているか、国内企業だけで無く各国の企業の駆け引きも書かれていた。

時系列に書かれており、分かりやすい。また、新聞、ニュースでは書かれていないものまで、詳細に書かれている。あまり、難しいことは書いていないので頭に入りやすいです。

株式投資で主に半導体株をメインに取引しており、主要な銘柄群の今後の見通しを理解することができます。銘柄選択のためにも読んでおいた方が良い一冊です。

比較的簡易的な表現法なので読みやすくいっきに読みきりました。次の世界の予測としての確らしさは分かりませんが幅広い視野の一つとして参考になります。

今なぜ半導体なのか？補助金を使う理由は？海外の施策の訳、狙いはどこにあるのかがよく分かります。人材投資の必要性が読み取れるが、現実は如何に

最近の半導体のワールドワイドな状況がわかりやすく、解説されていると思います。各国の半導体についての対応策が面白い。

半導体をめぐる地政学の状況についてわかりやすく解説した本です。著者独自の取材もあってより内容に深みが増しています。

半導体が国にとって重要な武器である事が書かれています。それぞれの国の戦略がわかり、非常に勉強になりました。