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10数年～20年以前だったか、衛星映画劇場といった番組で放映された際何気にビデオ録画して鑑賞し、気に入った作品でした。貸本漫画の通俗ハードボイルド系スリラーを思わせるような筋立て、しかし伏線や暗示、展開にしっかり意外性があって、推理劇として結構な出来栄えの佳作だと思います。(序盤～中盤あたりに、若き日の岡田真澄氏が演じるキャラクターが、兄貴分の主人公に語り掛ける調子で、ごくごく自然に状況の説明を行う役割になっているのも実に巧みな工夫。また、このキャラが、最初主人公に持ち込む頼みごとが全ての発端であり、かつ、事件の核心に通じる暗示になっていたり、音楽の使い方等々、ミステリとしての奥行きを見せる遊び心に溢れた粋な趣向が凝らされています) 裕次郎映画は、勿論いくつも代表作がDVD化されていますが、私の調べた所、これはなかなか発売されない様子(かつての放映も、このDVDでも音消しなしの再現ですが、禁止用語連発ですし＾＾；)で、待ちかねていた次第。 上記テレビ放映では、全体にセピアがかって、褪色したカラー状態でしたが(それもまた、内容の時代性と相俟っての味わいを感じましたけれど)、復元されています。

昔懐かしい作品を鑑賞することができました。 犯人ボス役の………はよかったですね。 「…はつらいぜ」おじさん役とはちがっていい雰囲気がでていました。 上手な役者はどんな役を演じてもはまっていますね。

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