詩を目当てに購入したため、コペルニクスの特集には触れない。今月は詩の投稿欄はなく、新鋭詩人の作品が記載されていた。今年の新鋭詩人には小川芙由さんと江田つばきさんのお二方が選ばれており、それぞれ二篇ずつ詩が載せている。小川芙由さんの「色えらび」、これは全部で六行の短い作品で軽いタッチの作品だった。 （作品について色々書いたら文字数の上限を超えてしまったので、以下に後半だけ掲載） 冒頭に「嘘を言いたい」と書かれていた。「嘘を言いたい」のは、わたしがわたしを理解し切っていることを望むからだ。知らないことや分からないことについて嘘をつくことはできない。理解しているなら偽ることもできた。唯一可能なのは「理解している」という嘘だけだ。実際の自分のことは知らなくても景色の乱反射の中に自分が現れることは知っていた。だから乱反射の遊びを指摘することで、わたしは「わたしを理解している」という嘘を言ってみようとした。そういう作品だったように読める。飴と雨が、音を介して意味を交換することで、その好奇心を満たせたのだろうか。

フォントなのか段組のデザインなのか、とても見やすい教科書のような感じでした。美術検定の勉強が捗ります。「世紀末美術ってなに？」とか「ダダとシュルレアリスムの違いは？」など細かい疑問に簡潔に答えてる箇所もあって、この本をあらかた読んだら書名通り西洋と日本の美術史の基本は理解できそうに思いました。