前半は春梅の出産話です。英はもちろんやっかいですが、一見味方なふりをしている巧二児も面倒です。 後半は嫁いだ傾香についての話です。最初の頃は嫌いだった露々ですが、傾香の為に行動するところは好感が持てます。最近可愛く思えてきました。 春梅の嫁ぎ先話になってからは出番が減ってしまった金蓮ですが、後半の話では金蓮の良さが出ていて嬉しかったです。 傾香と露々に幸せになってほしいけど、先行きが不安で早く次巻が読みたいです。

小玉の過去話です。順当に出世してきたようにみえても、その過程でいろんな人を失った過去があります。けれど小玉の前向きさで重くなり過ぎないのでサラリと読めます。 本編で分かっていても、とうとうこの地位まで上り詰めたかと思うと感慨深くもあります。 上司と部下の関係の小玉と文林のやりとりが、皇帝と皇后としての関係と違うのが興味深いです。本編で亡くなったキャラの新しいエピソードが読めるのも過去編の嬉しいところです。

好きな作家の作品なので書籍化を楽しみにしておりました。A5サイズだと字と絵が大きく、新書かＢ６判くらいが好みでした。 電子ですでに読んでいたので内容は知ってましたが、初見の方は１冊で完結していると勘違いして買ってしまいそうです。 続きものなので「１巻」と明記してあった方が親切かと。 紙の本が好きなので、書籍化して下さったのはありがたいです。会社のリアルな人間関係が相変わらず面白いです。

原作小説が好きで電子漫画を読んだのですが、予想以上に面白かったので紙の本も購入しました。 色気のあるイラストが作品にとても合っていて、誠一郎とアレシュの表情の一つ一つがイメージ以上でした。 もともと好きなキャラだったカミルも大人の魅力が増してました。 原作が好きでコミカライズを購入することはよくありますが、原作のイメージを壊さず、原作とは違った面白さになる作品は貴重です。

短編集です。 幼いジョージとリチャードの冒険話。リチャードとヘンリーが一夜を過ごした際の料理話。バッキンガムがリチャードに惹かれたきっかけ。ケイツビーが産まれたばかりのリチャードの世話をする話。アンとエドワードがお互いにリチャードへの愛を主張する話。 文体も読みやすく、原作のイメージを損なうことなく心温まる小説が詰まっています。 読了した後、原作を読み返したくなります。

鳩村家事件の解決巻です。犯人の行動など突っ込みをいれたいところがありますが、漫画として面白いので満足です。 後半は1巻で事件名が出てた「連続幼女誘拐殺人事件」。色んな事件が繋がってるいるのも本作の面白いところだと思います。 黒幕らしき人物の登場と、整とガロの再会など見どころがたくさんあります。毎巻、気になるところで終わるので次巻が楽しみです。

とうとう武田討伐の戦が始まってしまいました。 信忠と松姫、想いあっていても結ばれることはなくなってしまった二人。 松姫へ信忠の言葉を伝えるために旅経つケンですが、すれ違いが続きなかなか会えません。ケンの善意がようやく松姫へたどり着くきっかけになります。 本能寺の変も近づきつつあり、そろそろクライマックスなのでしょうか。

史実で展開は分かっていても、リチャードとバッキンガムの二人の結末に涙しました。 バッキンガムのリチャードへの愛が悲しくて切ない。 リチャード、アン、エドワード、3人の普通の家族ではいられなかった関係も悲しい。着々と近づいてきているリチャードへの破滅の足跡。 続きが気になりつつ、次巻を読むのが怖いです。

上巻と同じく、料理ネタが続きます。テンポよくサクサク読めるのがこの作者の魅力だと思います。 いつものパターンと料理話が好きな方なら十分楽しめると思います。 一番好きなケリーの出番もあったのが個人的に嬉しいです。 口絵の少年と伏線回収には驚きました。伏線の発言があったときの巻を読み返したくなります。