GC(グリーンカーボランダム)はダイヤモンド・CBNに次ぐ高硬度の研削砥粒。鉄鋼材料に使うと損耗がはやいと言われますが、ブロッキーな砥粒が細かく破砕して行く特徴を利用すると「仕上げ研磨」などには良い効果が出ます。この砥石はGCの特徴を充分に活かして、硬い刃物（青紙スーパー・ハイス・ZDP189など、HRC67位までの刃金材）の仕上げ面を細かくきれいに研削研磨してくれます。吸水性があるので5分くらい水に浸ける必要がありますが、いったん水を飲めば吸水は止まります。（昔の「G-8000竹色」は水を飲まないマグネシア製法でしたが、手入れを怠ると砥面にクラックやのろけが出るため、ビトリファイド製法に切り替えた模様です。）研ぎ味はかなり滑らかなほうですが、WA系の名倉（ナニワ彩＃12000など）を使うと更に滑走感が増します。8000番手としてはかなり粒の揃った緻密な刃付けで、永切れ感もハンパないです。

切れ味：普通

刃物の硬さがHRC67くらいまでなら、青紙スーパー・ハイス(SKH51、YXM1など)、ZDP189等々をまずまず研ぐことができます。（HRC68.5のHAP72は、時間がかかり過ぎて実用性がありませんでした）。研ぎ味は大谷砥石さんの「嵐山」に似ていて、ここちよい滑走感があります。「吸水性」はほとんどありませんでした。砥粒の番手は平均よりも「かなり粗め」な印象。研ぎ汁で研ぎ込んで仕上げると6000番手相当まで持って行くことは可能ですが、新しい粗目の砥粒が次々に析出してくるので多少の技術を要します。総じて「包丁用」で鑿や鉋にはあまり適さないかも。この値段ならナニワのダイヤモンド角砥石135㍉を買うほうが賢明かと思います。

使い心地：良い、重量感：普通

メイドインバングラデシュの革製品は初めてですが、しっかりした縫製で安心して使用出来そうです。落ち着いた色合いで(ネイビーを購入)イヤな匂いもせず、普段使いにちょうど良い感じです。革製品は一年くらい使い込まないと真価がわわかりませんが、現時点では無問題。価格以上の買い物ができたと満足しています。

切れ味：非常に良い

たいへん細かくクリーミーな名倉汁が簡単に出ます。三河白名倉の天上別上に近い感じで、刃金の掛かりが良くなり、研ぎ上がった刃物の艶も上々です。33×64㍉の砥面なので、彫刻刀くらいならこの名倉で超仕上げ研ぎが可能です。

家族がインフルエンザにかかり看病しましたが、2～３時間おきにプレフィアで鼻うがいをしたら、うつされずに済みました。こんなの、これまでにはあり得ないことです。耳鼻咽喉の殺菌効果絶大なので今後も朝晩続けようと思います。

裏面の爪を折って、大欠けした彫刻刀の荒研ぎ用として使っています。気軽に持ち運べて、どこでも空研ぎ出来るので、すごく重宝しています。