米アルタモント社のガングリップは、5%完全乾燥積層木にフェノール樹脂を真空含浸させ、CNC加工で精密に切削加工された、包丁のハンドルや照明器具等に多用される、対衝撃、対磨耗、対絶縁性に優れた「ウッド・マイカルタ」製のため、造形、彫刻、精度が抜群に良く、対応機種、デザインのバリエーションの多さから、複雑な三次曲目の続くリボルバー、直線的なオート等を問わず、どの製品を購入しても間違いがありませんが、実銃用に造られているため、装着するトイガンにより、固定ビス穴の位置や内径が微妙に異なり、ガン側の突起部か、グリップ側の穴を精密ダイヤモンド・ビットを取り付けたリューターで慎重に削り、「フィッティング調整」を行わないと、取り付けられないことが多いのですが、最新流通のデトニクス用は、驚くことに「完全ポン付け」が可能でしたので、初めからトイガン主流のマルイ製品向けに加工されているように思われます。 　ちなみに、表面側の段付き抉（えぐ）り穴が、実銃に倣い、やや浅いため、マルイ純正ではなく、社外製の高級な「低頭六角穴付きステンレス切削ボルト」を用いると、見栄えが格段に良くなるため、この組み合わせはお薦めです。

　釣りやらアウトドア等、ちょっとした切り物に最適なツールです。日本製CNC工作機により加工精度が高く、僅かな傷やピンホールは見られるものの、ライナー・ロックが確実なので、小振りですが、ひじょうに使い勝手の良い商品です。 　だだ、後部に「吊り環」が付いているからと、ベルト・ループに鍵と一緒に吊り下げて外出すると、瞬時に警察官に見咎められ、「銃刀法違反」容疑で検挙された挙げ句、パトカーで最寄りの警察署へ連行され、刃渡り6㎝以下なので「軽犯罪法違反」に該当し、相当な額の罰金を科されるため（数万円）、必要のない携行は絶対にしないことです。ポケットやら鞄、何らかのケースに収納しても、職務質問時の「任意携帯品検査」で本品が見つかれば、結果は同じです。 　「銃刀法」および「軽犯罪法」は、「知らなかった」は認められませんから、釣りやらキャンプ等、「正当事由」がない限り、あらゆる刃物の携行は禁止されており、どうしても持ち運びたいなら、簡単には開披出来ないハード・ケース等に収納の上、施錠することです。便利なツールですが、現行の法制度を考えれば、残念ですが、この極小物を、そこまでして携行する必要性はないのは確かです。

耐久性：壊れにくい

　“Aimpoint COMP M2”を、20㎜幅マウントベースを介して、ハンドガンの「ハイキャパ」に搭載するのに、まさに打って付けの商品です。 　利点は、取り付け高が17㎜のミドルプロファイルなため、格好を重んじ、エアガンには本来必要のない「ブラストブロッカー」を取り付けても、保護プレートの張り出しによる「視野ケラレ」が生じないこと。本体の前後幅20㎜が、M2のくびれた筒部の長さ25.4㎜を絶妙に挟めること。左右合計4個の六角穴付きボルトが「ハの字」に位置し、本体の張り出しが極小なこと。台座のレール固定ボルトが本体用と同じで、付属の六角レンチ一本ですべて済むこと。同ボルトにより、邪魔な摘まみが横に出っ張らないこと。クランプの設計が巧みで、どのレールでも、銃身の弾道センターとサイトの光軸センターが鉛直方向にほぼ合致すること。梨地アルマイトの掛かりが良く、仕上げが丁寧なこと。同一商品が二個入りなこと。 　難点は、内側に黒い「傷防止用保護テープ」が貼られていないこと。パーツ三点が、何の保護もなくいっしょくたに封入されていること┅。 　結論は、質実剛健かつ安価な本品は、購入する価値のある「お買い得品」です。 　

　最近はマルイ・ハイキャパ用のカスタム・パーツ類、特に金属製コーン・アウター・バレル、同用アルミ・コンペンセイター、サムレスト、コッキング・ハンドル等、レース・ガン用のパーツがほとんど販売されておらず、5.1のカスタマイズに苦労するわけですが、久しぶりにコッキング・ハンドルの良品が売り出されました。 　本品はイスラエルのカスタム・ハンドガン・マニュファクチャラー “BUL ARMORY” 社の “SAS Ⅱ” レース・ガンに装着されている物のコピーで、これは「左出し/右利き用」ですが、逆の「右出し」もあり、色が違うだけで、金、銀、黒三色とも造りは同じなので、好みで購入すれば良いと思います。また標準仕様のボマー・サイトを外した後に填める下足が左右とも直方体シェイプなため、スライド側の台形削り部との嵌合（かんごう）が容易で、摺り合わせ調整の必要が一切なく、それこそ、載せるだけの「ポン付け」が可能です。 　粗めの梨地アルマイト仕上げが丁寧なのと、全体に造りが良く、指架かりが確実で引き易いので、やや面白味に欠ける平凡な扁平シェイプが気にならなければ、値段も比較的安いため、「購入して損のない良品」なことは確かです。 　

　全体に“MOLLE”システム式設計なので、軍用「アサルト・パック」等、1インチ・ナイロン・ウェビング（帯紐）を表面に多数縫い付けた軍装品類には、そのまま容易に取り付けられるため、サバゲー等には重宝します。 　米インビスタ社製の、ひじょうに著名な、米国では軍装品に多用される、やや高価な高性能ナイロン帆布「コーデュラ」とまでは行きませんが、質感、強度の高い、かなりしっかりしたナイロン帆布が使われており、以前の、すぐに繊維が解れて性が抜け、完全分解する、劣悪で透け透けな「廃プラスチック再生帆布」とは大違い。見違えるほど生地の質が進化しており、ハードなミリタリー・スペックを求めぬ通常の民生使用でも、簡単に布が裂けるようなこともなく、実用性の高い製品です。 　プラスチック・バックル留めの、片手ですぐに取り出せる外部前面オープン・ポケットにスマホ本体を入れ、直後の、ややマチを稼げる第一気室に、充電器、ケーブル、アダプター等を収納。第二気室にモバイル・バッテリーをぴったり収納出来るため、ミリタリー関連でなくても、ひじょうに実用性の高い製品であり、送料無料、激安なこともあり、購入して損のないお薦め品です。 　

　本品はイスラエル “BUL ARMORY” 社製のダブル・カラム1911ハイキャップ・レース・ガンに標準搭載されているコッキング・ハンドルの忠実なコピーで、「マルイHi-CAPA 5.1」のボマー・サイトを取り外したアリ溝に、何の加工や摺り合わせをせずに、そのまま「ポン付け」出来るという、実に素晴らしい商品ですが、ドット・サイト使用に際しては、注意すべき点があります。 　「サドル型/両側三穴」「同/左三穴+右二穴」“C-MORE DOT SIGHT” レプリカのサドル型 “SERENDIPITY” ならびに、「左片持ち/五穴」「同/三穴」タイプのマウント・ベースの一部に、「超低床設計」の物があり、シャーシにΦ3㎜のタップを立てて取り付けると、スライドとの間に2、3㎜のクリアランスしか取れない物があり、元々本品は薄いのですが、マウント・ベースの下をダイヤモンドやすりで1㎜強削らないと、本品と接触して「ブローバック不全」を来たす恐れがあるので、注意が必要です。 　扁平板状のシェイプは好みが別れる所ですが、角度を付けたレバーに複雑なローレット加工を施した製品よりも安く出来るため、使い勝手も良く、お薦めの商品です。 　 　 　

　“COLUMBIA” ブランドのナイフは、フォールディング、シース等、形態を問わず、高性能な日本製CNC工作機械使用の許、諸コストが安い中国でしか出来ない、実用、観賞用共に、CPが抜群に高い製品なのは確かで、どれを購入しても、概ね間違いがありませんが、生産効率重視の「大量生産品」の常で、最後の詰めが甘く、フォールディングではボルスターの研磨がいい加減で、醜い段差が認められたり、シースのフルタング物では、一応、二本の貫通ピンでカシメてはいるものの、エポキシ接着後の電熱硬化時に柄材が反り返り、スケールがタングから僅かに浮いて、隙間が生じていることがままあります。気になるなら、消しゴムに耐水ペーパーを巻いたサンディング・ブロックで、番手を上げながらボルスターを磨く「再研磨」や、隙間の左右にマスキング・テープを貼り、瞬着を滲ませる「溝埋め」をすると目立たなくなりますが、修正痕が判らぬレベルの仕上げはかなり困難なため、製品管理のルーズな海外製品特有の「ご愛嬌」と甘受するのが無難ですが、丁寧なマスキングと、はみ出た瞬着の拭き取り用に、ゼリー状の「瞬着剥がし剤」を用意して挑んでみるのも一興です。

　本品は20年は販売が続いている息の長いロング・セラー商品で、キャロムの「ブラック・スチール」と並び、完全乾燥後の塗膜がひじょうに硬く、ABS樹脂の本体は当然として、足付け用の密着スプレーや下地サーフェイサーを吹かなくても、脱脂したメタル・パーツに直接塗装が可能な、剥離しない超強力黒染めスプレーです。 　薄塗りを五、六回繰り返し、72時間措いた塗膜はキャロムの方が硬いのですが、乾燥後の色調が、癖のある、やや灰色がかったチャコール・グレーなため、完全な黒に仕上がるこちらの方が、ガンを選ばず塗装が可能なため、万人受けする素直な塗料です。 　ただ、最近は流通量が少なく、入手が困難なのと、価格が極めて高いため、塗装コストが掛かるのが難点ですが、解決策として、値段がほぼ三分の二のキャロムを最初に複数回吹き、完全乾燥させてから本品を重ね吹きすると、幾分コストを抑えられます。色調が微妙に異なるため、研磨仕上げは出来ませんが、塗膜がより強固になるため、メッキ仕上げのような完全な滑面を求めず、吹き付け塗装特有の「柚子肌」のままでいいのなら（その方が実用的）、お勧めの方法であり、最良のスプレーなのは確かです。 　

耐久性：壊れにくい

　米アルタモント社のガングリップは、射撃と銃落下時の強い衝撃、防炎のため、滅多に割れたり燃えることのない、包丁の柄等に多用される不燃性フェノール樹脂の真空含芯積層木、硬くて靭性に富み、調色が自在な、優れた絶縁材でもある「ウッド・マイカルタ」により造られており、極めて頑丈かつ、文字入れ、デザイン彫り、チェッカリングが自在な、工作精度が抜群のCNC切削加工なため、巧みな職人技が必要な生産性が劣る手加工品とは雲泥の差で、彫刻ミスやら破綻が一切ありません。複雑な三次元曲面が続くリボルバー用、シャープな直線のオート用共に、対応する銃、デザインが極めて多く、撃つだけでなく、眺めては撫で回し、愛玩するのに最適な「ガングリップの優」ですから、手持ちのトイガンと適合する製品があれば、やや高価ではありますが、購入して損のない「お薦めの製品」です。 　ただ、特に1911ガバメントの場合、実銃に準拠した加工なため、段付け穿孔されたネジ穴が手持ち製品と微妙に合わない場合がままあり、極小ダイヤモンド・ビットを装着したリューターを用いた、硬いグリップ側の微妙な段付き穴の形調整によるフィッティングが必要です。

耐久性：壊れにくい

　このマグウェルは、まったく同形の製品が、最近では “INFINITY” “TTI” 等、実銃にも使われており、万一、給弾不良（ジャミング）を起こし、リリース・ボタン（マグキャッチ）を押してもマガジンが自重で落下しない場合、横の半円形の切り欠きを両指で摘まんで強制的に引き抜ける設計になっており、やや小振りながらも、軽量で無駄のない引き締まった精悍なシェイプから、リアル・シューティングでもひじょうに実用性と人気が高い製品です。 　また、実銃も含めて、フィッティング加工が当たり前のマグウェルの中で、本品はマルイのHi-CAPAグリップには、ほぼ無加工でポン付け出来るという、稀に見る高精度な造りですが、サード・パーティー製のマルイ・コピーの中には、付属のステンレス・ピンを通す下部の穴が僅かにズレている物があり、百均の全長200㎜、最大直径Ф4㎜のダイヤモンド丸型やすりを用い、左右とも、穴を僅かに縦長に拡張する必要があります。ちなみに、ピンの打ち込みに竹の割り箸を使うと傷が付きません。 　価格もさほど高くなく、色も数色ありますので、Hi-CAPAユーザーには絶対お薦めのグッズなことは確かです。