このレンズの特徴は2つあります。 1つは価格を超えた高品位な造りで、フードはアルミ削り出しと言う凝りようです。 またピントリングのぬる〜っとした動きも心地よいです。 もう1つの特徴は球面収差を意図的に残した独特な写りです。 残された球面収差によってボケは柔らかくなり、また撮影距離が近く絞り開放付近で撮った場合にはピント面も滲むような独特な描写になります。（距離が離れていたり絞った場合はシャープな写りです。） 欠点はフードを付けた状態だとピントリングが少し回しづらいところでしょうか。 45mmF2.8というスペックを考えると特別小型軽量だとは思いません。 このレンズはSIGMAのカテゴリーではコンテンポラリーに分類されますが個人的には個性的な写りからむしろアートレンズと言っていいように思います。