素材はヘルメットのシールドにも使われるポリカーボネートです。４mmと分厚く、いかにも丈夫な作りです。その分、かなり重く、シールドを支えるための頑丈なスチール製のステーが付属します。ディーラーでの交換を前提にしているためか。取り付け作業は正直大変です。しかし、ネットに詳細な交換作業のレポがあるので、傍らにノートＰＣを置いてそのレポを見ながら作業を行うことで、なんとかなりました。 　装着した感想ですが、ヘルメットはシールドから出るので、頭部は風を受けますが、身体の上体はキレイに風を避けてくれます。速度を上げても身体に風圧を感じることがなくなりました。 　しかし、高さが少し低いミドルサイズのため、頭部にシールドの上端からの乱流がモロに当たります。そのため、風切り音が猛烈にうるさいという欠点があります。ステップ上に立って走行風をまともに受けた方が静かなほどです。また、乱流（空気の渦）のため頭部が揺さぶられ、距離を乗ると疲れます（もちろん飾りのような標準シールドと比べるとはるかに快適です）。自分はこのシールド上部にさらに追加シールドを装着することで満点の効果が得られました。

サイズ：ちょうどよい

　20代半ばの頃から20年以上このブーツを履き続けています。今回で４足目。平均すると５～６年で履き替えている計算でしょうか。最初の１足目は米国製でしたが、２足目は中米ホンジュラス製でした。３足目と今回の4足目はバングラデシュ製で、製造業、価格競争の厳しさを実感します。しかし流通価格がほとんど変わず手軽に買えるのは小遣いが増えない中では助かります。昔からこれと並んで人気のアイリッシュセッターは米国製にこだわり、価格が高くなって手が出ませんから。 　品質は変わらないかなと思いますが、３足目のソールは固くなるのが早かったような。今回のソールのもちが気になります。 　相変わらず、ごつくて固めで重めですが、特に秋冬にはちょうどよいですね。アイリッシュセッターが革一枚で保温性に乏しく、クレープソールが雪に弱いので、特に積雪時や雨天時に重宝します。

耐久性：壊れにくい

　日本製で作りが非常に良いです。合成皮革のため、多少の雨では染みてきませんし、ネオプレン製のようにしっとりとしません。合皮のため剛性もあり、スピードを上げても型崩れしないので快適です。防風性能はとても高く、グリップヒーターとの組み合わせで真冬でも手が冷たくて辛いということがありません。 　そして、この製品の売りであるスマートさ。左右幅が詰められていて、スクリーンシールド等に干渉しません。そして私は手がかなり大きい方ですが、スマートと言っても全く気になりません。インナーグローブをした上で牛革製ライディンググローブを装着して乗車していますが、スロットルやブレーキレバーの操作性で困ることはありません。