永倉新八という新選組の幹部ではあったが、世間一般には必ずしも知名度が高いとは言えない剣客を主人公に据えた歴史小説。司馬遼太郎とは異なる視点で幕末乱世を描いている。近藤及び土方という新選組の「主役」達とは違い、（私見では）もっとまともな人物を描いた小説なので、逆に感銘も深かった。

新選組小説の近年のスタンダード。主要な隊士毎にエピソード（尤も、司馬遼太郎ものとそれ程変わりはないが、）を割り振って、新選組全史を俯瞰できる。近藤や土方の冷血漢ぶりには些か辟易していたので、こういうニュートラルな視点の時代小説は新鮮だ。

本の体裁もそうだが、記述もやや平板。この本ならではという深さは無い。しかし、司馬遼太郎のフィクションを多々散りばめた読み物ではなく、良く纏まった幕末・維新史の概説書としてならお勧めできる。

昔から読みたいと思っていた本。幕末物の図書の中でも、当事者による記述という意味では貴重な文献である。但し、「解説」と本文の内容重複があり、もっとすっきりとした「解説」にして欲しかった。

オーケストラは、やはりシカゴ響の方が優れている。メータの時代よりもロス・フィルの演奏は緻密だ。音色が明るすぎるのは致し方ないか。準推薦盤。

司馬遼太郎の時代小説とは違い、フィクションが散りばめられている読み物ではなく、考証もしっかりした良い図書だった。期待以上！

正統的な演奏。妙な仕掛け無し。曲の良さを率直に楽しめる。ホールの響きはやや硬いが、悪くはない。パッパーノを見直した。

この図書ならではの新しい発見が無いのが期待外れ。軽い読み物にしては、（価格が）高い。

「立派なボタンエビが届きました。甘くて、とても美味しかった」そうです。

装丁が立派な割に、内容貧弱、薄っぺら。NHKらしい！