SPUは60年以上の長きに渡り使われてきたカートリッジのシリーズですが、CLASSIC Gは原器を忠実に再現したタイプと言われています。 音響特性は60年代のレコードにおいて遺憾無く性能を発揮してくれますが、更に後の70年代発売のレコードにおいても安定したトレースにより、かつて軽針圧再生では味わえなかった情感豊かな音響を今に再現してくれます。 また、80年代に発売されたモノーラル音源のレコードにおいても歪み感の無い聴きやすい音響を実現しております。特に擬似ステレオ効果を加えたブライトクランクなどの再生にも効果的と思われました。 LPレコードがある限りこのカートリッジは求められる存在であり続けることでしょう。

2MBLUEをセットしたが、オーバーハング54mmにきちんと適合した。 昨今はリード線も太く硬い素材があるので、多少接続に余裕が欲しいところであるが、LW−3Cは普通に収まっていた。 ortofonのMMカートリッジは30数年ぶりに購入したのでこちらのシェルも初めて購入した。 SPUのように自重も統一されているので別の2Mを購入してもこちらのシェルにセットする事で交換も楽に出来るだろう。

ソースにもよるが、室内楽のような近接した録音では楽器間配置が分かるほど音の分離もよく、音量の微妙な変化も伝わってくる。 オーケストラのようなホールトーンを含んだ録音でも全体像は明瞭に捉えられているようだが、全合奏のエネルギー感はSPUには及ばない。 しかし楽器音を素直に響かせるカートリッジとして価値は高い。