香り：良い、お酒の味：普通、後味：良い

ひとまずPays D’Oc のメルロ2015をいただきました。9ヶ月ぶりで赤ワインの種類はだいぶ入れ替わっていますが、あいかわらずの高品質です。このクラスで4年経っているのもそんなにないので、楽しめました。若飲みタイプなのでしょうが、ほんのりレンガ色のニュアンスが現れていて開けた当日は大きめのグラスでなんちゃって熟成感を楽しみました。さすがに翌日以降は無理みたいでしたが^_^。低価格帯のものでも変な安定剤(アカシアとか。アラビアゴムって書いてあるのは減ったな)が入っていないのも、このお店の品揃えの魅力です。 2本目。唯一南半球のアルゼンチン、Guanoco West 2019。品種の表記は見当たりませんが、おそらくマルベック主体のように思えます。明るい赤紫で細かく柔らかなタンニン。よく熟しているようで甘味も感じられます。飲みやすく、減るのが早い。

残された製作物から今はいない人物と出会おうとする手法は、最終章問答の形式で著者が自問するように、夢想あるいは非科学的ともとられかねません。現前するその製作物は、たしかに存在するのであって、多くの同種の資料(他の楽器)の存在によって確かめられる共通の様式、素材の情報などから、製作物をなした人物(その人を含む当時の共同体)浮かび上がってくる過程は、それ自体は夢想でも非科学的でもないことが示されます。翻訳に関し、楽器に関する専門的な知見を盛り込むべきであったと思われる箇所が散見されます。楽器を弾く人でもよく理解していないことでもあるので(弓形→楽器の膨らみ/アーチのことと思われます。ほかに魂柱に関しても誤謬あり)」に関して、たしかに難しいところではありましたが、本質的な理解にも関わってくることなので、気になりました。

安田寛さんの著作を経て、初版の復元ともいうべき状態の楽譜を入手することができ、出版に関わったすべての方々に敬意と感謝の念をおくります。子どものピアノ教室がきっかけで興味を持ちましたが、この著作が示しているものは、ほぼ同時代のフルート教本(アルテ)がもつスタイルに通ずるものであることに気づき、私にとって非常に意義のあるものでした。おそらくアルテでよちよちフルートをやっていなかったら、バイエルの価値に深く理解を寄せることはなかったかもしれません。両方の教本に共通することですが、そこでは常に初学者の傍に音楽に理解のある伴奏(伴走)者が親しく寄り添うことの必要と、そこから生まれる幸福とを感じます。

子供のピアノ教室で、モダンなものにするか、バイエルにするか訊かれました。鍵盤楽器の学習経験はありませんでしたが、他の楽器を長く続けている関係で、調性や楽器のメカニズムの説明がしやすい方が良いと思い、バイエルにしました。その時は深く考えていなかったのですが、とても深みのある良い曲があり(44番の先生譜など)、作曲者について知りたいと思いこの書にたどり着きました。これだけの作曲家が正当に評価されず、経歴もろくに調べられてこなかったことに驚きます。本書は著者の熱意がダイレクトに伝わってくる文章に加えて謎解きのような構成をそなえ、読み物としても大いに楽しめました。

香り：普通、お酒の味：普通、後味：普通

たまは人任せも良いかと思い利用しました。ラベルの傷みや汚れといったものは特になく、どちらかと言えば、悪くないのだが売るのが難しいかなという銘柄たちのように感じました。それはそれで面白いのでありです。一番の変わり種は、2016年のガルナッチャのノヴェッロ(新酒！？)でした。ボージョレの例がありますので、一瞬心配でしたが、なかなかおいしかったです。ただ、これはこのままでは今売るのは大変でしょうね。品質が良いので価格もやたらと下げられないでしょうし。というわけで、お買い得感というよりは、変化球を楽しむ感じでありました。

香り：普通、苦味：普通、酸味：少し強い

①ガテマラSHB、②モカシダモG4、③マンデリンG1のラテンアメリカ、アジア、アフリカのトリオ(ローストレベルはいずれもハイ)で頼みました。今回は水戸のお店からでしたね。マンデリンだけ170秒で、他は150秒でした。生豆300gがそれぞれ①255g②251g③248gの焼き上がりです。ガテマラは1番浅い感じで入り皮も多く残っていました(ローストが進むとたいてい残らない)。その分酸味が感じられ、またこの豆の良いところは、しっかり苦味があるところですね。前回からのリピートで気に入ってます。