胎蔵曼荼羅は正式には「大悲胎蔵生曼荼羅」と呼ばれ、大日経のマンダラです。唐代の密教伝法阿闍梨であった恵果から空海に授与された系統ですが、台密も同様の曼荼羅を用います。両部曼荼羅には「大・三・法・羯」の4種のマンダラがあると「即身成仏義」にあります。大曼荼羅はよくポスターにされますし、曼荼羅の代表格でもあります。一方、シッタンと呼ばれるインドのサンスクリット語の書体(梵字)によって尊格の内証(これを法と呼ぶ)を標示した「法曼荼羅」は、一枚焼きとしての入手は困難です。このポスターは、伝統的に梵字が墨書である以外は彩色で、良い仕上がりです。間接照明や、乱反射フィルター装着額を用いると、梵字が立体的に見える効果が生じます。大曼荼羅では形像が小さくつぶれがちなのがポスターサイズですが、法曼荼羅はしっかり見えます。用紙も上質でパネルに入れても見映えします。掲示前に余白を適切に裁断すると更に良し。

シューベルトには自作のピアノ協奏曲が残されていません。リストはシューベルトの編曲でも知られています。シューベルトのピアノ独奏曲「さすらい人幻想曲」を2台4手にアレンジしたリストは、2ndピアノをオーケストラ伴奏へと再編曲しました。つまり「さすらい人幻想曲」の「ピアノソロ・オケ伴付」となるわけで「シューベルト原曲のリスト編ピアノ協奏曲」と言えるでしょう。一方、シューマンのピアノ協奏曲はシューベルトとしばしば混同されています。さすらい人幻想曲やリスト編曲の注記がない「シューベルト・ピアノ協奏曲」では、いささか不都合。このCDはなかなかお目にかかれないシューベルト‐リスト「さすらい人幻想曲・ピアノソロ オケ伴」です。演奏は無難で、とりたててクセはありません。リストの2ピアノ版スコアやピアノソロ オケ伴奏の総譜が簡単に入手できるように願っています。

両部曼荼羅には「大曼荼羅・三摩耶(三昧耶)曼荼羅・法曼荼羅・羯磨曼荼羅」の4種のマンダラがあると「即身成仏義」などに説かれています。大曼荼羅はよくポスターにされますし、曼荼羅作例の代表格でもあります。一方、シッタンと呼ばれるインドのサンスクリット語の書体(梵字)によって尊格の内証(これを法と呼ぶ)を標示した「法曼荼羅」は、一枚焼きとしての入手は困難です。初会金剛頂経の九会曼荼羅は真言宗系統であると言われます。金剛頂経系統の曼荼羅は幾何学構成が特徴ですが、シッタンという標示を得て、更なる意味を投影しています。このポスターは、伝統的に梵字朴筆が墨書である以外は彩色なので、なかなか良い仕上がりです。間接照明での展示や、乱反射防止フィルター装着のパネル・額を用いると、梵字が立体的に見える効果が上がります。

地蔵関係経典には『大方広十輪経』『大乗大集地蔵十輪経』『占察善悪業報経』『地蔵菩薩本願経』『地蔵菩薩経(敦煌本)』が著名です。日本では『閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経』『仏説地蔵菩薩発心因縁十王経』『地蔵儀軌』など中日撰述経典が中心となりました。唐代は652年に玄奨三蔵新訳の本経を重要かつ詳細な根本経典とみることができます。十王輪の教説を構成し、十輪と十王はここから展開し十王経典群が出来したのでしょう。刊行に当たっては、版元の金陵刻経処所蔵本を底本とし、大正蔵、卍蔵、高麗蔵その他の蔵経と真接対校、間接対校の校勘記が添えられています。句点はありますが訓点・仮名がないので、国訳一切経を参照下さい。

まずは大部の労作、ご苦労様です。皆さんが註釈つきで読みたかった悪趣清浄タントラの翻訳です。荼毘護摩の寺内儀軌はあちこちにありますが、ムーラタントラと註釈が刊行される必要がありました。九仏頂タントラも漢訳(随分意訳されています)がありますし、乾先生のお説のように時代の要請が合成タントラを生み、それに依拠した儀軌次第もあるようです。これらを網羅した、葬送儀軌の梵蔵漢和クリティカルテクストの公刊を待ち望んでおります。もし初刷部数が確保できれば廉価で実現してくださることを切望致します。

桜材と真鍮金具で出来ています。組立式の中でも丈夫な製品です。時折優しい所作で使う分には問題ありません。使用後はよく水分を拭き取り、椿油などで手入れすると良いですね。金具の錆取りはクレ556がお薦めです。研磨剤系クリームはガタツキの原因になります。樟脳は傷みの可能性がありますのでご用心。出張行事で荷物を小さくしたい場合や常用散杖の破損予防、入れ忘れ対策に威力を発揮します。ぜひ法衣カバンに常備しましょう。

度数が日本一高い米焼酎です。喉越しよくスッキリした泡盛ですが、よほどなれた方以外は割り材で薄めてお飲み頂きますよう。ウオッカ同様、飲み過ぎは大変なことになります。 飲用や調理以外にも、着火剤として行事等に使えます。適量の炭粉や樟脳等を加えれば炭酒になります。もちろん炭酒は飲用不可です。雨天時や雪、強風の場合でも、護摩の着火が可能です。ガソリンのように引火性が高いので取り扱いには十分注意して下さい。

お刀のお手入れは道具の出し入れが頻繁なので、この木箱製品はもってこい。箱のサイズも大きめで、品目の型押金箔がわかりやすく助かります。油は椿なので、本身の場合は別途丁字油とネル布を用意しましょう。椿油は、鞘などの手入れに使えます。模擬刀では打粉はごく少量にしましょう。真っ白にしてゴシゴシ磨いたら、模擬刀のメッキがはがれて白サビになります。本身の場合も、打粉はしっかり拭き取って下さいね。

ファセオラミンは白インゲン豆の含有成分で、炭水化物がブドウ糖として体内に吸収される過程で、スピードをゆるやかにする作用が知られています。血糖値の急上昇は糖尿病のリスクを高めます。白インゲン豆自体をたくさん摂取するのは大変なので、サプリメントが役立ちます。また、豆の調理方法を間違うとお腹を壊してしまいます。そこでファセオラミンのサプリが安全だと考えられます。

海雲に連なる両部密教教義の集成です。金剛頂経と大日経の血脈には,金善互授の解釈から両部・三部の所属まで、師資の具体的な提示があります。血脈の他に、受菩提心戒儀、菩提心論、名義論、陀羅尼義讃、無畏禅要、菩提心義が収録されています。木版白文ではありますが、唐代漢文なので、日本人には読みやすいと思います。空海に注目しがちな唐代密教の別の側面が理解できます。