大恐慌時代、強盗団、破滅に向かうカップルと「俺たちに明日はない」に代表されるニューシネマテイスト全開ではあるけれどもドンパチなどの派手さはない作品。なんせカップルを演じるのが痩せっぽちで格好良くもなく美人でもないキース･キャラダインとシェリー･デュヴァルだもの。アンチヒーローでもなく普通のどこにでも居たであろうあの時代の普通の男の子と女の子って感じがかえっていい。そこがアルトマン監督の狙いなんでしょうね。頻繁に出てくるコーラの瓶や当時のラジオドラマ放送の引用など見てもアルトマン監督のこだわりを感じます。アルトマン作品はこれからもBD化期待してますので各メーカーさんお願いします。

私の生まれた年の作品。まだ戦後の貧しかった昭和の日本がギリギリ残っている頃の風俗が描かれていて感慨深い。京マチ子演じる中年女のくたびれ感もたまらないです。場末の飲み屋働きの女が将来を考えて旦那探しをしては失敗するわ、酔ってくだ巻いて家族に邪険に扱われるわと散々なのだが不思議と悲壮感は無い。このあたりは豊田四郎監督の演出の良さだろう。ただ戦後苦労して家族を養って来たたくましさが感じられるが結局男にすがらないと生きていけない悲しい女の性がなんとも悲しい。小沢栄太郎、小沢昭一、佐田啓二がそんな主人公に絡む嫌〜な男を演じている。作品評価は☆☆☆☆☆

静謐な美しい映画です。 もちろん舞台は現代ですし最新の機材で撮影された作品ですが不思議と「ミツバチのささやき」「エル・スール」を観たときと同じような感覚がします 半ば世捨て人的だった主人公の映画監督はやはり自身の投影でしょうか。50代後半のアナも登場します。映画へのオマージュも多い。なんとなく老いというのがテーマとして色濃く出ているような気がしますね。 あるシーンで印象に残ったセリフ。 「どう老いるか　それが問題だ」 「答えを知ってる？」 「恐れも希望も抱かないことだ」

なかなか面白い組み合わせのキャストの60年代らしいポップなドタバタコメディ。オープニングがアニメになっていて脚本に松木ひろしの名前を見つけほお〜となった。シリアスな映画のイメージが強い森雅之が楽しそうに詐欺団のリーダーを演じている。おサイケで痩せっぽちの緑魔子も可愛い。笑えるかって言うとそんなでもないけど60年代末期の風俗が描かれていて妙に懐かしいです。作品的には☆☆☆

70年代初頭は映画会社もいい意味でも悪い意味でも迷走していた時代で劇画原作の映画が数多く作られましたがこれもその一本。さいとう・たかを原作石原プロと東宝の提携作品。内容はともかく石原裕次郎、内田良平、成田三樹夫共演なんてそれだけで素敵すぎます。ただ石原裕次郎の殺陣は太り過ぎていてキレがなく酷い。その分、脇を固める成田三樹夫、内田良平の大健闘が目立った。作品的には☆☆☆

タイトルにあるような「犬神家の一族」のみの映画論ではなく市川崑作品の本質、テクニックなどにも専門的になり過ぎずわかりやすく触れられているので大変読みやすいです。 横溝正史シリーズの市川崑作品くらいしか観ていなくて、他の作品をこれから観ようという人にはガイドになるでしょう。 コアな映画ファンには物足らないところもあるでしょうが新書版サイズとしては充分読み応えありました。

アルトマンはこの2作と「三人の女」と合わせて女性のパーソナリティ障害を描いた3部作と言われているようですが「雨に濡れた歩道」は「マッシュ」の直前、「イメージズ」の前後は「ギャンブラー」と「ロング・グッドバイ」という具合にホント一筋縄ではいかないフィルモグラフィーですな。ホラーでもサスペンスでもないんですがいずれも内容は夢に出てきそうな怖いオハナシです。

初見でしたがそこそこ楽しめました。 ネッド･ケリーというアウトローを取り上げていることから時期的にニューシネマテイストのウエスタンでもあります。 ちょっとミック･ジャガーでは線が細い感じもしますが健闘はしているとは思う。 なんせストーンズの歴史の中でも名作を連発していた時期に本作やニコラス･ローグの「パフォーマンス」にも出演しているんですからスゴいですよ。

以前に使っていた10000mAhのモバイルバッテリーは旧式でものすごく厚みもあって重かったのですがそれからすると大変軽く感じられます。 現在使用しているスマホとほぼ同じ大きさで少し厚みがあるくらい。 試しに残50%から充電してみましたが60分弱ほどで100 %に到達しました。 耐久性とか、寿命に関してはこれからですが大変安価でいい買い物が出来たと思います。

エリオット・グールドとロバート・ブレイクという曲者役者によるバディ物の傑作ですね。 刑事ふたりのヤサグレ感ややり取りが最高。 モヤモヤっとした終わり方がいかにもこの時代の刑事ものらしいです。 伊武雅刀と尾藤イサオの吹替も良かった。 70年代の映画には思い入れが深いのでブルーレイ化されるとつい買ってしまうなぁ。 配送、梱包いずれも丁寧でした。