ラインハルト軍と貴族連合軍の最後の艦隊戦、非常に面白かったです。フレーゲル男爵、最後まで突き抜けていていっそ見事！ヴェスターラントへの対応が改変されていたのには驚きましたが、藤崎先生の描くラインハルトには相応しい行動だと思います。ラインハルトとキルヒアイスの強固な絆を、一巻からしっかりと描いてくれているからこそ、最後の決裂があまりにもつらい。

ついにおとずれた９月９日、ラインハルトの片翼がもがれてしまう。原作から台詞の追加、削除ありますが、非常に臨場感があり素晴らしい描かれ方だと思います。宇宙に１人向かい、星を掴むラインハルトの背中があまりに寂しく辛いけれど、美しい。 そして話は同盟サイドへ。

ユリアンの初陣を通して、彼の成長が描かれた巻。 半身を失ったラインハルトは、精力的に政治に取り組むが、楽しそうな顔や嬉しそうな顔がなくなってしまっていてつらい。「おれは寒いのだ」という台詞で、彼がまだ闇の中にいることがわかります。

同盟サイドのクーデターの下りが描かれています。特にシャンプール制圧が面白かった！今まで馴染みのない市街戦がとてもわかりやすく、ローゼンリッターの強さ、特にシェーンコップの強さが際立っていました。今後の活躍に期待です。

貴族たちの装飾過多な戦艦、計画性のない用兵、平民を人と思わない傲慢ぷりがしっかり描かれているので、彼らが追い詰められていく様は読みごたえがあります。また他の媒体より、辺境でのキルヒアイスの活躍が見られて面白いです。

元帥府を開き、オーベルシュタインも配下に加え、生き生きと動き出すラインハルト。本格的に提督として大艦隊を率いることになった、キルヒアイスがカッコいい！プロージットからのワイングラスぱりーんは、本当にアツイ場面です。

ラインハルトとキルヒアイスの初陣が描かれています。彼らがついに軍人となり、成長していく姿は本当に面白い！最初から天才なラインハルトと、最初は戸惑いが大きいキルヒアイスの対比もいいですね。

ものすごいスピードで出世を続けるラインハルトが、ついに門閥貴族たちににらまれ、彼らとの戦いが始まる。卑怯な工作を続ける彼らの罠を、真正面から突破していくのが本当に爽快です！

帝国と同盟の大規模な激突であるアムリッツァ会戦が、非常に面白くわかりやすく描かれていて、とても読みごたえがあります。主人公ラインハルトにとっての、束の間の幸せな時間。

ラインハルト&キルヒアイスが、いよいよ宇宙空間での艦隊戦に参加します。ヤンとの対決も含めて非常に面白いです。また艦隊戦の描き方が、わかりやすくてびっくりです！